今年は広重の名品の展示のほか、台湾の猫描き作家チン・ぺイイ(陳珮怡)の作品もありインターナショナルに開催します。
6年ぶりの画集『諏訪敦 絵画作品集 Blue』が刊行された諏訪敦さんによる愛猫のスケッチも展示。
バッジやポストカードなどグッズもご用意して、2月22日猫の日スタートです。
参加作家:歌川広重、歌川国芳、歌川国貞、歌川芳藤、川合玉堂、藤田嗣治、諏訪敦、陳珮怡、鈴木博雄ほか
猫好きの浮世絵師と言えば歌川国芳。
猫を懐に入れて絵を描いていたとか、猫の位牌を作るほどだったなどの逸話がありますが、広重も数匹の猫を飼っていて、その飼い猫の様々な様子を写生していたことが伝わっています。
広重晩年の傑作、名所江戸百景からの作品。
新吉原の妓楼の二階から望む田んぼの中には「お酉さま」で有名な鷲神社があります。
左下には客の土産であろうか、熊手のかんざしが。
窓辺の猫はここから酉の市の行列を眺めることしかできない遊女たちの心情を表しているようです。
天保13年(1842)の作品。
同時期人気を集めていた「渡り」をパロディ化したもの。
片手に傘、もう一方に「にゃんくい渡り を描かれた扇を持った猫が渡る「乱杭」はなんとカツオブシ!
浮世絵師。歌川豊広に師事。透視図法を取り込んだ巧みな画面構成、遠近の対比などによって描かれた名所絵は海外でも高い人気を誇る。代表作に《東海道五十三次》《東都名所》《名所江戸百景》等。
台湾の若手人気作家、チン・ぺイイ(陳珮怡)さんの絵も展示します。
2017年の日本での初めての展覧会では猫の絵は完売。特に来場者を魅了したのが本物の猫のようなその質感。日本画と同じ技法、絹に岩絵具で描いています。
今回は「弦月」ほか新作も展示予定です。
猫の浮世絵と言えば擬人化したおもちゃ絵の猫が人気です。
猫が支配する地獄に落とされたねずみたち。三途の川では六文銭を持たずにやって来たねずみから奪衣婆が衣装を剥ぎ取っています。そしてこわ~い顔の閻魔様も。でもこわいはずなのにちょっと可愛いのはやっぱり猫だから?
猫の弥次喜多もの。
東海道九番目の宿場、大磯から十六番目の蒲原までの珍道中。こちらはは三嶋でのシーン。行水を覗くシーンはお約束?
猫れくしょん2017は、池永康晟、鈴木博雄など現代作家の猫の作品も展示。北斎とのコラボ作品もありました。
猫れくしょん2017
記念すべき第一回目の猫れくしょん。温泉につかる猫のDMが大人気でした。
猫れくしょん2016