【ご提案時】
さっそくありがとうございます。
これ、すごくいいです。状態もよさそうですね。
しかも書かれた時期が、正月とありますよね。
いま手元に資料などがないので、ウェブで確認しましたが、婚約発表が2月6日、お見合いが11月、ということです。
当時、彼らはお見合いの場で相思相愛になって即決したと本人たちは言っていますし、一方婚約発表の時期は軍によってきめられ、それまでは箝口令がでていたといいますから、この詩は、そのときの心境をおおっぴらにできないなりに、こう表現したというところでしょうか。。。
※書の内容は、中国の詩人、杜甫の詩で、文意は「花も草も芳しく匂う春、燕が巣を作ろうと、泥をくわえて飛び交い、あたたかな砂べりでオシドリがよく睡っている」というものです。
【購入後お便りを頂きました】
掛け軸は初めてなので、購入時に、掛け方、手入れの仕方などいろいろ丁寧に教えていただき、そのとおりに、タイミングを見計らって飾ったり仕舞ったりしています。
うちは一般庶民の家庭なので、これまでこのような美術品にはあまり縁がありませんでしたが、同居している老いた父母にも好評です。
私は、書画の購入は興味はありますが、切りがないので、作者や題材に強い思い入れをもてるものにしており、ちょうどいいタイミングで溥傑の書がでてきたというので購入しました。保存状態も素晴らしく、詩のテーマと彼がこれを書いたときの状況を想像したら即決でした。
やはり、実際に飾っておくといいものですね。そのような思い入れがありますので、ふっと軸の前で立ち止まってしみじみ考えたり。なかなか心がなごむひとときです。
一度、掛け軸をかざってしまうと、これを仕舞っている間がさみしくなるので、これからも、少しずつ、でも焦らず気に入ったものを探していこうと思っています。
最後になりましたが、いろいろご教示いただきありがとうございました。これからもいいものが出てきたらよろしくお願いします。
いま、欲しいと思っているのはラストエンペラーの弟の愛新覚羅溥傑の書です。人物に思い入れており、あの書体も独特で。。。年末に下関の中山神社へ行ってお墓参りと、神社の宝物館で彼の印章はじめ遺品をみてきました。
何か出てきたら教えていただければと思います。
→実は溥傑の書は入手が簡単ではないのですが、ご希望を伺った後、非常に運良く数日で入手に成功して、本作品をご提案しました。楽しんで頂けているようで、美術商冥利につきます。ありがとうございました。