2011-10-02日本美術そうだったのか通信
『日本美術そうだったのか通信』Vol.263 東美アートフェア、もうすぐ!

2011/10/2発行

発行 株式会社 秋華洞 http://aojc.co.jp/
おんらいんぎゃらりい秋華洞 http://www.syukado.jp/

————————————————————
※配信メールアドレスの登録、変更、解除は下記リンクへ
http://www.syukado.jp/sodatta/kaijo.html
※バックナンバーはこちら
http://www.syukado.jp/sodatta/index.html
解除できない場合は、経由しているメールスタンドをご確認下さい。
(まぐまぐ、メルマで登録されている方は上記リンクの中にそれぞれの
 メールスタンドの案内がございます。)
————————————————————
<本マガジンの説明>日本美術の鑑賞界のホットニュース、古今国内東西の
作家のエピソード、美術業界裏話など、日本美術をより楽しむための情報を
お届けします。秋華洞提供。
————————————————————

■□■□■□■□■□■□■□■□■
もくじ
—————–
・ご挨拶
・カタログ29号「秋」、好発進!
・東美アートフェア『池永康晟 日本画展』
・今週の更新情報&注目トピックス!
・日本のゴッホと呼ばれた孤高の画家 長谷川利行
・ネットで愉しむ秋華洞 ~新入荷作品~

■□■□■□■□■□■□■□■□■

■□■ ご挨拶 □■□■□■□■□■□■

 最近、外国からのお客様にお越しいただける機会が増えてきました。震災以来、
ぴたりと来訪が途絶えていたのでうれしい限りです。彼らの多くが浮世絵が好き
で、日本人以上に日本の美しさを知っているように思います。最近はめっきり需
要の減った屏風や大きな掛軸も、外国のお客様には大人気。きっと大きな家に住
んでいるんでしょうね、うらやましい。。。

さて、今回もカタログ最新号のおすすめ情報から、東美アートフェアの告知まで、
幅広くお伝えしてまいります。ぜひ最後までお付き合いください。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■ カタログ29号「秋」、好発進! □■□■□

 9月半ばに発行して秋華洞カタログ「秋」、おかげさまで多くのお客様からお
問い合わせ、ご購入をいただいております。

 まだ在庫のある作品の中から、少しだけおすすめをご紹介すると、「ほととぎ
す鳴音やふるき硯箱」との歌が詠み込まれている松尾芭蕉の消息文、縁起物とさ
れるコウモリの飛ぶ下を、愛らしい鍾馗が馬に乗って闊歩する富岡鉄斎『辟邪降
福図』、秋にぴったりの幻想的な紅葉と牛を描いた小林古径『霜』、宵闇に町の
灯りが美しい清水規『灯火』などなど、ほかにも現品をご覧いただきたい作品ば
かりです。

「またカタログを見たことがない!」という方、まずはおためしで1冊いかがで
しょうか?すでにカタログをご覧いただいているお客様、どうぞお気軽にお問い
合わせください。ご遠方の方も、現品をご覧いただけるようご相談に応じます。

秋華洞カタログ請求はこちら
https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/mpmailec/form.cgi
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■ 東美アートフェア『池永康晟 日本画展』 □■□■□

 来たる10月14日(金)~16日(日)、東京美術倶楽部にてアートフェアが開催
されます。秋華洞のブースでは、日本画家・池永康晟さんの個展を開催。新作に
加え、安価でお買い求め頂けるジクレー(リトグラフのようなもの)も発表予定
です。詳細は追々メルマガでもお知らせしてまいりますが、不明点等ございまし
たら、お気軽に秋華洞までお問い合わせください。

●東美アートフェア2011 『池永康晟 日本画展』
 会場:東京美術倶楽部 東京都港区新橋6-19-15 ブース4-19「秋華洞」
 TEL:03-3432-0191
 入場料:一般 1,000円(前売 900円)

 10月14日(金)午前10時~午後7時
 10月15日(土)午前10時~午後6時
 10月16日(日)午前10時~午後5時

東京美術倶楽部サイト『東美アートフェア』
http://www.toobi.co.jp/artfair/index.html

※秋華洞へのお問い合わせは03-3569-3620まで

皆さまのご来場をお待ちしております。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□ 今週の更新情報&注目トピックス! ■□■□■□■

★YouTube アートフェア東京2011「江戸から昭和の美人画×指派」

★facebook秋華洞
http://www.facebook.com/Shukado.Japan.Art

★twitter秋華洞
http://twitter.com/#!/syukado

★海外サイトに浮世絵を続々アップしています
 詳細はお気軽にお問い合わせください

組立絵
http://www.japanese-finearts.com/item/search.php?md=0930

芳幾
http://www.japanese-finearts.com/item/search.php?md=0928
http://www.japanese-finearts.com/item/search.php?md=0927

前川千帆
http://www.japanese-finearts.com/item/list2/108616000/

笠松紫浪
http://www.japanese-finearts.com/item/list2/108616700/

どうぞご覧ください

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

■□ 日本のゴッホと呼ばれた孤高の画家 長谷川利行 ■□■□■□■

『己が身の影もとどめず水すまし河の流れを光りてすべる』
『人知れずくちも果つべき身一つの今かいとほし涙拭はず』

 今回ご紹介する画家は、絵だけでなく上にご紹介した歌を詠むなど、優れた才
能を持ち合わせていました。それでいながら、彼の歩んだ人生は、たとえるなら
ゴッホの人生の如く孤独で、荒れ果てており、強すぎる感受性に翻弄されていた
ように映ります。

 長谷川利行は1891年に京都で生まれました。早くから独学で絵を描くも、中学
校時代には歌や詩の方に情熱を注いでおり、24才の頃には『長谷川木葦集』とい
う歌集を独自に出版しました。

 油絵に目覚めたのは関東大震災の頃。上京していた利行は被災し、ひとたび京
都に戻るも、ふたたび東京・日暮里に舞い戻り、精力的に油絵を描きはじめます。

 30代も半ばになり、ようやくぽつぽつと作品が受賞するようになります。しか
しその一方で、遊ぶ金ほしさに絵を押し売りし、その金で酒を飲んでは奇行に走
るなど、次第に彼の生活は荒みはじめ、周囲の人々も利行と距離を置くようにな
りました。

 40代は簡易宿泊施設を転々としながら過ごし、不摂生を重ねた体は徐々に弱っ
ていきます。作品もほとんど残しておらず、ついに路上で行き倒れた利行は、養
育院に収容されるも、誰に看取られることもなく49才の若さで亡くなりました。

 カタログ28号No.47『婦人像』は、クレヨンで描かれた女性の絵です。面白い
のは裏側にも静物画が描かれていること。小学生の描いたクレヨンのスケッチを
「お手本」と称して壁に貼り付けていた利行の、痛いほどに無垢な感性が伝わっ
てきます。

長谷川利行『婦人像』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/yo/A2-86-203.html

秋華洞カタログ請求はこちら
https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/mpmailec/form.cgi
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

■□■ ネットで愉しむ秋華洞 ~新入荷作品~ ■□■
□松尾芭蕉『北向雲竹宛句入消息文』
手紙の最後に歌を詠むとは、さすが芭蕉さん。
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/fude/A2-86-241.html

□長谷川利行『婦人像』
表も裏も、両方利行。
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/yo/A2-86-203.html

□木下孝則『裸婦』
艶めかしく、まるですぐそこにいるような。
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/yo/A2-86-173.html

□伊藤清永『裸婦』
ロマンティックで、離れてずっと見ていたいような。
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/yo/A2-86-102.html

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■ご感想をお待ちしております!■□■

最後までお読みいただきありがとうございました。
秋華洞スタッフ・林久美子がお送りいたしました。

感想、ご意見お待ちしております!
このメールへの返信、あるいは「お問い合わせフォーム」、あるいはカタロ
グ添付のハガキ、FAX連絡用紙、お電話などでも結構です。

☆☆秋華洞に感想でも…と思ってくださった方はこちらへ☆☆
「秋華洞お問い合わせフォーム」をご利用ください
https://www.syukado.jp/jp/support/contact/index.cgi

次号もお楽しみに!

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 美術品無料査定・買取致します。
 秋華洞 高価買取はこちらです。
 http://aojc.co.jp/buy/
 buy@aojc.co.jp

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

★★「おんらいんぎゃらりい秋華洞」美しい展示が好評です!

フロントページ


☆★「秋華洞・丁稚ログ」丁稚兼社長・新米美術商の赤裸々な日々
http://blog.livedoor.jp/syukado/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行 株式会社 秋華洞 
http://aojc.co.jp/  TEL 03-3569-3620
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
代表取締役 田中自知郎・田中千秋
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
秋華洞のご案内

主に日本の美術品・古美術品を中心に、幅広く取り扱っております。

 近代絵画・現代絵画を軸とし、さらに、鎌倉・室町時代より、現代に至る
まで、あらゆる分野で活躍した画家・高僧・武将・文人・歌人・俳人の手に
よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ
うぼん)を専門とし、その他、彫刻、工芸品、茶道具など、多岐にわたって
対応致します。

弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
田中千秋と共に、平成15年に「有限会社アートオフィスJC」として設立され、
その後平成18年に「株式会社秋華洞」と商号変更致しました。

(代表プロフィールは↓)
http://aojc.co.jp/corp/profile/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎ご意見、お問い合わせは、→ info@aojc.co.jp
(またはこのメールへご返信下さい!)
◎バックナンバーはこちら→
http://www.syukado.jp/sodatta/index.html

◎秋華洞自社配信分【日本美術そうだったのか通信】の
マガジン登録、解除→
http://www.syukado.jp/sodatta/index.html