2009-09-04日本美術そうだったのか通信
□■『日本美術そうだったのか通信』Vol.189 美に魅せられ、美を虜にした日本画家■□

2009年9月11日発行

発行 株式会社 秋華洞http://aojc.co.jp/
おんらいんぎゃらりい秋華洞http://www.syukado.jp/

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もくじ
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・ご挨拶
・行ってきました、「ロイヤルパークホテルと銀座の画廊巡り」!
・美に魅せられ、美を虜にした不動の人気作家-伊東深水-
・画廊をいろどる脇役たち-お香-
・ネットで愉しむ秋華洞 ~新着作品~

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■□■ご挨拶□■□■□■□■□■□■

 コンビニの店員さんがごついマスクを装着してチキンを揚げているのを見かけま
した。新型インフルエンザがふたたび猛威をふるっているようですが、皆様は体
調など崩されていないでしょうか?お金をかけた予防も大切ですが、まずは夜更
かしや偏食を避けて基礎体力を養うことが先決かもしれません。

さて、今回もカタログ最新号に掲載している作家さんのご紹介や、秋華洞のこぼ
れ話など、情報満載でお贈りいたします。ぜひ最後までおつき合いください!

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□■□行ってきました、「ロイヤルパークホテルと銀座の画廊巡り」!■□■□

 前回のメルマガでもお知らせしましたが、現在ロイヤルパークホテルと銀座の
6つの画廊のコラボレーション企画が進行中です。その記念すべき第1回目が、
9月8日に同ホテル内のフレンチレストラン「パラッツォ」にて開催されました。

初回ということで、すべての画廊が得意分野の作品を持ちよって個性全開のプレ
ゼンテーションを繰り広げたのですが、これが大好評。超有名作家の知られざる
エピソードが飛び出したり、パネルを使った丁寧な講座があったりと、思わず仕
事を忘れて聞き入ってしまいました。

我が秋華洞はスタッフ二人がかりで掛軸を広げながらの体当たりなレクチャーを
披露。社長はちょっぴり緊張気味(?)でしたが、持ち前の話術でお客様の笑い
を引き出し、和やかムードの漂う発表となりました。

こちらの会の模様は近日Web上にて公開予定です。おたのしみに!

そして来る11月10日は秋華洞単独の登場回。趣向をこらしたオリジナルラン
チメニューも考案中ですので、ぜひお気軽にご参加ください!

イベントに関するお問い合わせ・ご予約は弊社まで。

秋華洞TEL:03-3569-3620 FAX:03-3569-3621 E-mail:info@syukado.jp

同イベントの紹介記事はこちら↓(ブログ下の方)
http://www.syukado.jp/sodatta/archives/2009/09/vol188.html

□■□ 美に魅せられ、美を虜にした不動の人気作家-伊東深水- ■□■□

 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とはご存知のとおり美人をあら
わす粋な歌。今も昔もこの歌にはまる程の完璧な美女にはめったに出会えるもの
ではありませんが、女たちの麗しき一瞬を芸術の域にまで持ち込み、完璧な「美」
として描いた一人の画家がいました。今回はカタログ最新号から作品番号33番、
伊東深水「富貴花」をご紹介。

言わずと知れた美人画の第一人者である彼の生涯をつたないメルマガに集約する
のは至難の技ですが、あえてひと言で表すとするのなら「美を愛し愛された人」
と言えるでしょう。清らかな水の流れを連想させるその号(本名は一(はじめ))
は、こちらも美人画の描き手として深水と人気を二分する鏑木清方によって付け
られました。深水の「深」は彼の生まれ育った深川から、「水」は清方の「清」
のさんずいを受けています。

シンプルかつ奥深い色使いと豊かな線描写が特徴である彼の絵は、版画の題材と
しても優れていたため、現在も肉筆画だけでなく多くの版画作品が残されていま
す。彼の作品のモデルとしてたびたび登場するのは妻の好子。彼女の常人離れし
た美しさは、娘で女優の朝丘雪路にしっかりと受け継がれています。深水のまわ
りには、いつも生きた“美”の教科書が備わっていたわけです。

今回カタログでご紹介している作品は、“座れば牡丹”ならぬ牡丹そのものを深
水独特の筆致で描いた“異色の美人画”「富貴花」。プレーンな背景に白と黒を
効果的に用いて描かれた牡丹の葉や花に、まるで女性が化粧をするように仄かな
差し色が使われています。じっと眺めていると、恥じらう女性の姿のようにも見
えてくるから面白い。

カタログ会員申込み または 今号のみ請求の窓口は↓まで。
https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/mpmailec/form.cgi

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■□■画廊をいろどる脇役たち-お香-■□■

 秋華洞のオフィスで慌ただしく仕事をしていると、応接室の方からえも言われ
ぬ良い香りが漂ってくることがあります。ふと見ると、書画にかこまれた中央の
テーブルから、ゆったりと立ち上るひとすじの煙が。そう、いい匂いの正体はお
香でした。

画廊によってはクラシック音楽などと共に絵画を展示しているところもあります
が、秋華洞ではお客様をお迎えする前に、香を炊いて室内の空気をほんのり色付
かせることがあります。視覚だけでなく、嗅覚も働かせて名画を鑑賞すると、い
つもとはひと味違った趣が感じられることも…。ちなみに応接室で炊いていたの
は松栄堂というお香専門店の「堀川」というスティックタイプのお香。

松林堂URL:http://www.shoyeido.co.jp/menu.html

堀川:http://www2.shoyeido.co.jp/

普段使いで楽しむには少々贅沢なお値段ですが、安価な物と比べると断然鼻孔の
広がり具合がちがいます。

せわしない日々の中、ほんのひととき頭をからっぽにしてお気に入りの作品と香
りを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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■□■ネットで愉しむ秋華洞 ~新着作品~■□■□■□■□■□■

□ 大日本早引細見地図
双六を連想させる1842年版日本地図。思わず自分の住む町を探したくなります。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/han/A09-0262.html

□ 津田青楓 『大津絵・鬼の三味線』
ほろ酔いの赤鬼が三味線をチントンシャン♪

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/kake/A09-0189.html

もっと見たいかたはこちら
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http://www.japanese-finearts.com/(English)

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■□■ご感想をお待ちしております!■□■

最後までお読みいただきありがとうございました。
秋華洞新人メルマガ編集担当、林久美子がお送りいたしました。

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 近代絵画・現代絵画を軸とし、さらに、鎌倉・室町時代より、現代に至る
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よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ
うぼん)を専門とし、その他、彫刻、工芸品、茶道具など、多岐にわたって
対応致します。

弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
田中千秋と共に、平成15年に「有限会社アートオフィスJC」として設立され、
その後平成18年に「株式会社秋華洞」と商号変更致しました。

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