作品解説
窓外風景は木村荘八の晩年期の重要なテーマです。彼はこの連作を「リアリズムの勉強」と言い表しています。見えたままに描くのではなく、彼が感じ取った、世界の本質をいかに色と形の構成によって再現するか、ということの勉強なのでしょう。第28回春陽会に出品された本作は彼の勉強の成果の結集と言うべきものです。
木村 荘八(きむら しょうはち)
明治26(1893)東京~大正33(1958)東京 洋画家。京華中学校卒業。白馬会葵橋洋画研究所に学ぶ。フュウザン会結成に参加、草土社創立会員、春陽会設立に客員参加。小説などの挿絵を手がけるかたわら文筆にも優れ、『東京繁盛記』で日本芸術院賞恩賜賞を受賞。