あの「猫れくしょん」が帰ってくる!
2016年に開催し、大好評だった猫の展覧会「猫れくしょん」2017年もグレードアップして開催します。おなじみの国芳作品の猫のほか、北斎の猫、さらに池永康晟、鈴木博雄など現代作家の猫の作品も展示。
2月22日猫の日スタートです。
2016年に開催し、大好評だった猫の展覧会「猫れくしょん」2017年もグレードアップして開催します。おなじみの国芳作品の猫のほか、北斎の猫、さらに池永康晟、鈴木博雄など現代作家の猫の作品も展示。
2月22日猫の日スタートです。
展覧会情報
展覧会猫れくしょん2017【終了しました】
会期2017年2月22日(水)〜28日(火)
会場ぎゃらりい秋華洞
時間10:00〜18:00
備考会期中無休 入場無料
展示作家:歌川国芳、葛飾北斎、歌川国貞、河鍋暁斎、池永康晟、岡本東子、 中原亜梨沙、鈴木博雄、北川麻衣子、田口由花 ほか
展示作家:歌川国芳、葛飾北斎、歌川国貞、河鍋暁斎、池永康晟、岡本東子、 中原亜梨沙、鈴木博雄、北川麻衣子、田口由花 ほか
今年の猫れくしょんは和本が充実しているよ!
国芳「朧月猫の草紙 六編」
大の猫好き、戯作者の山東京山と国芳のコンビが作り出した「朧月猫の草紙」。そもそもこの物語の設定は山東京山が耳が遠くなり、耳の名医”みけ村にゃう庵”を招き、治療を受けると耳が聞こえるようになったばかりか猫の言葉がわかるようになった。猫から聞いた話をこの「朧月猫の草紙」に書いたというもの。猫好きをうならせる細かい描写、歌舞伎の名場面を取り上げる(猫が当時の役者の似顔絵になっている)ドラマチックな展開が魅力の作品。
歌川国芳(うたがわ くによし)
寛政9年(1797)~文久元年(1861)
浮世絵師。画号に一勇斎・採芳舎・朝桜楼などがある。江戸日本橋にて染物屋の子として生まれたが、文化末年から 初代豊国 の門人となり、 役者絵 ・挿絵などを描き始める。文政末年より描き始めた錦絵「通俗水滸伝豪傑」シリーズで人気が急騰。以後「 武者絵 の 国芳 」として評判を得る。柴田是真にも学んだとされ、天保期には 洋風 風景画 も手がけるようになり、また 戯画 の豊かな発想から幕末の奇才と呼ばれる。
浮世絵師。画号に一勇斎・採芳舎・朝桜楼などがある。江戸日本橋にて染物屋の子として生まれたが、文化末年から 初代豊国 の門人となり、 役者絵 ・挿絵などを描き始める。文政末年より描き始めた錦絵「通俗水滸伝豪傑」シリーズで人気が急騰。以後「 武者絵 の 国芳 」として評判を得る。柴田是真にも学んだとされ、天保期には 洋風 風景画 も手がけるようになり、また 戯画 の豊かな発想から幕末の奇才と呼ばれる。
暁斎「暁斎画談内外篇」
暁斎の画論や様々な絵師の作風や姿を模した挿絵、国芳に入門した際の画塾の様子などを描いた4冊からなる画集。 国芳の画塾は猫だらけ。絵を描く時にも懐に猫を入れていたと言われるほどの猫マニアの国芳は飼っていた 猫が死ぬと戒名をつけてもらい弔ったらしい。
河鍋暁斎(かわなべ きょうさい)
天保2(1831)下総~明治22(1889)東京 絵師、浮世絵師。歌川国芳に師事し、その後駿河台狩野家前村洞和及び狩野洞白に師事。狩野派としてのアイデンティティを誇りながらも狂画を描き、政治批判をしたとして投獄される。出獄後は暁斎と号した。反骨精神に溢れ、画域の広さと技量には定評がある。
北斎「一筆画譜」
名古屋の丹羽嘉言の描いたものを「うつしものして(原文)」版行。一部を北斎が校正し、加筆した体裁。 文字通り、「一筆」でスラスラ描ける楽しい絵手本。 ゆるい猫がかわいい。
葛飾北斎(かつしか ほくさい)
かつしか・ほくさい 宝暦10(1760)~嘉永2(1849) 浮世絵師。狩野派、土佐派の画法を学び、司馬江漢などの洋風銅版画にも関心を寄せるなど、破天荒な修業生活を送る。版画ほか肉筆画にも傑出し、印象派に影響を与えた。
高橋弘明「ジャパニーズ・ボブテイル」
ジャパニーズ・ボブテイルは短いしっぽが特徴の日本産の雑種猫。本作では猫の毛並みが空摺りで表現されている。
高橋弘明は(1871~1945)伯父である松本楓湖に師事。初めは松亭と名のる。大正10年に弘明と改号。明治期頃から輸出用の短冊版の版画制作。後に渡邉版画店や孚水画房などから大判の作品を出版した。
高橋弘明(たかはし ひろあき)
明治4(1871)東京~昭和20(1945)東京 明治時代から昭和時代にかけて活躍した浮世絵師、版画家。本名松本勝太郎。号は高橋松亭、弘明、佳恵。松本楓湖の門人。宮内省外事課に勤めデザインなどの仕事に携わった後、明治40年に版元の協力を得、初めて木版画を制作する。新版画の発展において一翼を担い、風景や美人、動物など様々な画題に取り組んだ。特に江戸の風景を詩情豊かに写し出した作品は国内外を問わず高い評価を博した。
現代作家が描く「猫」
池永康晟「西早稲田一丁目 塀の上 今来た。」
池永 康晟(いけなが やすなり)
1965年大分県生まれ。大分県立芸術短期大学付属緑丘高等学校卒業。自身で染め上げた麻布に岩絵具で描く美人画が、独特な質感と芳香を放つ。文房具や本の装丁など海外からのオファーも多い。2014年に刊行された画集「君想ふ百夜の幸福」はロングセラーを続けている。AKBとのコラボ、版画やぬりえ、カレンダーの発売の他に美人画集の監修を行うなど活躍の場を広げている。
岡本東子「砂の砦 - Banteay Samré」
中原亜梨沙「ねこ娘」
中原 亜梨沙(なかはら ありさ)
沖縄県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程日本画専攻修了。
日本画家。カラフルな装飾に彩られた女性像。その普遍的な愛らしさには、繊細さと大胆さが共存する。“スタートラインがどこであろうと生きようとする力さえあれば輝ける”。「今」とその先へと続く煌めきをテーマに精力的に制作を発表する。
日本画家。カラフルな装飾に彩られた女性像。その普遍的な愛らしさには、繊細さと大胆さが共存する。“スタートラインがどこであろうと生きようとする力さえあれば輝ける”。「今」とその先へと続く煌めきをテーマに精力的に制作を発表する。
鈴木博雄「神奈川沖猫鼠合戦図」
鈴木 博雄(すずき ひろお)
1986年兵庫県生まれ。2012年東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学保存修復日本画専攻修了。
浮世絵や江戸絵画に見られる人物図様を「こども」に置き換えるなど、古典的モチーフをどこかほのぼのとした世界観に変容させ、近世絵画への「読み替え」を図る。古画研究に裏打ちされた高い専門知識と技術から生み出される心和む作風が、国内外の美術愛好家を魅了している。
浮世絵や江戸絵画に見られる人物図様を「こども」に置き換えるなど、古典的モチーフをどこかほのぼのとした世界観に変容させ、近世絵画への「読み替え」を図る。古画研究に裏打ちされた高い専門知識と技術から生み出される心和む作風が、国内外の美術愛好家を魅了している。
北川麻衣子「猫の客人」
北川 麻衣子(きたがわ まいこ)
埼玉県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究室博士課程修了。
モノクロームが生み出すのは、メルヘンの源流とも言うべき幻想世界。画中を覆う濃厚にして精緻な黒には、「人ではない何か」へ向けた憧れと畏怖の念が宿っている。ひときわ異彩を放つ創作が見るものを陶酔へと誘う。
モノクロームが生み出すのは、メルヘンの源流とも言うべき幻想世界。画中を覆う濃厚にして精緻な黒には、「人ではない何か」へ向けた憧れと畏怖の念が宿っている。ひときわ異彩を放つ創作が見るものを陶酔へと誘う。
田口由花「猫図」
田口由花(たぐち ゆか)
1992年 岐阜県生まれ。岐阜県在住。2017年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画前期修士課程修了
しっとりとした潤いがありつつ軽やかな空気感をまとった女性、咲き誇る花々、時には虎や牛、猫などを日本画の技法で描く。
江戸や近代からの伝統的な日本画の技法を駆使しながら、自分ならではの表現を追求している。
しっとりとした潤いがありつつ軽やかな空気感をまとった女性、咲き誇る花々、時には虎や牛、猫などを日本画の技法で描く。
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浮世絵ぎゃらりい秋華洞
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