この共通のキーワードを持つ、柿沼宏樹と髙木陽による待望の二人展です。
二人の画家は共に上野の森美術館大賞展において、柿沼は2017年に入賞、髙木は2015年の「大賞」と受賞歴を持っています。
柿沼は油彩古典の専門的技法を駆使して、異星人と人間が出会う特撮映画のようなパノラマを描き続けます。
異星人はユーモアでくるまれてどこか微笑ましいのですが、なまなましい異物との邂逅は彼の内面からの切実なテーマです。
髙木は肉体労働の現場で培った逞しい身体で、不気味で静かな空間を描き込みます。
リアリティのある彼の描写は、顧みられなかった何者かの呟きをある種の霊媒師のように画中に写し込みます。
100号を超える大作を中心に、ふたりの異能の画家が、想像力の底に沈む「異」、そして「和」の世界をご覧に入れます。
初日7/3(金)は20:00までOPEN
Youtube : 展覧会のお知らせ!「柿沼宏樹×髙木陽 二人展 ドメスティックエイリアンズ」2020/7/3~
大根の花言葉は「潔白」、守り刀を添えて
埋もれてしまった声に耳を傾けられたら。(柿沼宏樹)
柿沼は異物と人間、異常と日常の交わり合う壮大なパノラマを描くのを得意とする。
どこから来たのかわからない「鳥人間」と人間、ビルやタワーを破壊する巨大怪物と日常生活、田舎と都会が不思議な調和を持って共存する。それは映画の特撮ものと、其れを見る私達の関係を描いたものとも見られるだろうし、アジアの猥雑で混沌とした街をさまよう観光客としての私達自身を描いたものにも思える。
現代の世界全体自体、ありえないほどの異物がぶつかり合い、矛盾しながらも、なんとか調和を保って生きているが、彼の絵はそうした現実を反映したリアルなジオラマと言えるかもしれない。
シミュラクラ、パレイドリアの戯れ。「それ」が幾つも幾つも生まれ、集まり、一面に並べて眺めていると、利害、価値観、思想、宗教、言語の違い、地球は一つでも国家の数は197ヵ国だとか、そんな現実についつい意識がさらわれ、争いや平和についてさえ考えさせられたりする。(髙木陽)
髙木の絵は、暗示的な黒で構成され、得も言われぬ不気味さと静けさが辺りを包む。そして、見たこともない風景が立ち現れ、我々の世界の予定調和を嘲笑う。
才能とか個性とかがどうでも良いとしたら、彼の作品は、では、いったいなんでありうるのか。彼の絵は、自動書記で描かれた予言のようでもある。あるいは彼の内なる神が描かせた我々自身の姿でもあろうか。その謎を、私たちは解き明かしたくなる。
【作家在廊情報】
7/3(金) 柿沼さんお昼ごろから在廊予定 髙木さん18:00以降在廊予定
7/4(土) 柿沼さん、髙木さんとも終日在廊予定
7/5(日) 柿沼さん、髙木さんともお昼過ぎから在廊予定
7/6(月) 柿沼さんお昼過ぎから在廊予定
7/11(土) 柿沼さん、髙木さんともお昼過ぎから在廊予定
7/12(日) 柿沼さん、髙木さんともお昼過ぎから在廊予定
【Web Exhibition】
会場へのご来廊が難しいお客様へ、秋華洞コンテンポラリーサイトにて、本企画の作品を御覧いただけるWeb Exhibitionを開催します。
7/6(月)12:00より全ての展示作品が公開予定です
画廊での展示、インスタライブ、Web Exhibitionともども、どうぞお楽しみに!
柿沼宏樹 小作品集
価格 ¥ 1,000(税込)
直筆サイン入り・ポストカード1枚付
どこから来たのかわからない「鳥人間」と人間、ビルやタワーを
破壊する巨大怪物と日常生活といった相反する物事が、不思議な調和を持って共存する壮大なパノラマが人気を博す柿沼宏樹ワールド。待望の小作品集完成!
髙木陽 小作品集
価格 ¥ 1,000(税込)
直筆サイン入り・ポストカード1枚付
暗示的な黒の階調で構成された、不気味にして静謐なキャンバス。
石や木に現れては消え、また生まれては集まる数多の無言の顔。まるで彼の内なる何かの衝動が、神がかり的に描かせた世界の真理のごとき髙木陽の作品群が堪能できる一冊です。
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ポストカード
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