東京銀座ぎゃらりぃ秋華洞

【展覧会】美人画の系譜

 美人大首絵における表情や仕草で女性の内面まで描き出した歌麿、「東の清方、西の松園」などと称される隆盛を誇った近代美人画のブーム、そして50年もの衰退を経て、再び「美人画」にスポットライトが当たっています。
 平成美人画のトップランナー池永康晟をはじめ岡本東子、中原亜梨沙などこれからの美人画の行方も伺える展覧会です。

展示作家:歌麿、宮川長春、国貞、伊東深水、鏑木清方、竹久夢二、小村雪岱、甲斐庄楠音、島成園、
池永康晟、岡本東子、中原亜梨沙、他

展覧会情報

会期:5月25日(金)~6月4日(月) ※会期中無休

場所:ぎゃらりい秋華洞

時間:10:00~18:00 ※5月25日(金)のみ21:00まで営業

画廊の夜会に参加しています。画廊の夜会公式ホームページ http://ginza-galleries.com/yakai.html

歌麿《当世好物八景 もの好》歌麿《当世好物八景 もの好》

歌麿《当世好物八景 もの好》

美人画大首絵を生み出し、表情や姿態で女性の内面まで描き出した。
大胆な構図と確実なデッサン力に支えられた歌麿の美人画は江戸の庶民に熱烈に支持され、幕府から美人画大首絵の制作が禁じられるなど、その影響力は絶大だった。
寛政年間に発刊された「錦織歌麿新模様」の中で歌麿は、「私の活筆によれば、どのように簡略に描いたとしても女性はみな西施(古代中国の美人)のように美しく魅力的なものになる」と書き入れている。

作品詳細はこちら

英泉《美人》英泉《美人》

英泉《美人》

波乱の人生を送った英泉。士分の子として生まれ、仕官するが讒せられて流浪。この後、菊川英二宅に寄寓し、英山の門人格として画業に就く。
初期には 役者絵 そして、風景画も残しているが、なんといっても美人画 が英泉の本領。受け口気味の唇、独特の濃厚な色香を漂わせる美人画は一度見たら忘れられないインパクトがある。

作品詳細はこちら

鏑木清方《秋更くる墨田河原》(部分)鏑木清方《秋更くる墨田河原》(部分)

鏑木清方《秋更くる墨田河原》(部分)

色づいた葉の散りゆく季節。冷たい風に吹かれながら遠くを見つめる女性と墨田河畔はどこか物悲げにうつる。
「姿といふと、腰から脚へ流れる線が、利きどころというべきであらう」と自ら記しているように、この作品でも腰から脚へと流麗な線が表されている。
二度目の焼け野原を経験した後に画家が目を向けたのは生まれ育った明治の下町であった。情緒的な雰囲気を醸し出す日本らしい秋の景色の中に和服美人の佇む美しさは、清方にとっての原点とも言えるものである。



小村雪岱《河岸》小村雪岱《河岸》

小村雪岱《河岸》

下村観山、松岡映丘らに師事。
風俗考証に通じ、古画の模写を能くする。新聞などの挿絵画家として活動し、泉鏡花『日本橋』を機に装丁も手がける。映画舞台装置を考案するなど幅広く活躍した。
本作品はわかもと製薬の顧客贈呈用広告として作られたもの。

作品詳細はこちら

岡本東子《こころゆるび》岡本東子《こころゆるび》

岡本東子《こころゆるび》

作家コメント

苦み、不安、鬱屈の解放を表しています。
自力であるいは他者によって解放された末の安堵。ただわずかに喪失感も伴うという不思議。

作家詳細はこちら