せっかくのお花見シーズン、外出自粛の対応で存分に楽しめないうちに桜前線も北上。
そんな時は美術、絵画の世界でお花見をしましょう。お部屋に一枚、一幅飾れば、そこは満開の花の園。
また、桜と美人の取り合わせも春らしい彩と美しさを誇っています。
自分だけの逸品、自分だけのお花見の席を見つけてください。
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落款に「為七世大谷友右衛門丈 昭和廿三年三月清言筆」とあります。
これは、昭和23年3月、七代目大谷友右衛門の襲名を記念して、その際に演じられた『戻駕色相肩』の禿「たより」を描いた一幅。足元には桜の花びらが散って、可憐なたよりの姿をより際立たせています。
後に四代目雀右衛門を襲名し、晩年まで瑞々しく艶やかな芸格と容姿を誇った名女形の、どこか初々しく眩しい晴れの舞台です。
松園は明治末から大正初期にかけて、古画はもちろん、浮世絵に代表される近世初期風俗画の研究を通して自らの画題を模索しています。
本作の勝山髷に鼈甲簪を挿した立ち姿も、上方浮世絵を代表する西川祐信や、江戸中期に一世を風靡した懐月堂派の描く肉筆浮世絵を踏襲し、その研鑽の成果が発揮されています。
しかしながら、松園の佳人は、江戸期の風俗画に見られる婀娜な魅力とは一線を画して、清廉な精神性を秘めた気品ある女性像へと昇華されている点は、換骨奪胎の妙といえるでしょう。
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電話:03-3569-3620
Email:(info@syukado.jp)
桜の下に毛氈を引き、鼓を打つのは三様の美人たち。お大尽の花見の宴の余興でしょうか。魅惑的な花を添えています。
全国の桜の名樹を画家が取材し描くようになったのは昭和58年頃から。以来、自然の輪廻を投影するような桜を現在に至るまで描き続けています。
ここで描かれたのは信楽の名木、畑の枝垂桜。甲賀市の天然記念物にも指定された樹齢400年以上の大樹です。
古木を選んで描くのは、自然界に生きるものは皆枯れてしまうからこそ、その生きる姿を残す肖像画を描きたいからだと画家はいいます。
紺碧の空を背景に、薄紅の花を満開に咲かせた桜の輝かしさが、画面から溢れんばかりです。
生い茂る松林の中に山桜の木が盛りの花を咲かせています。花びら舞う林に立つ女人は、粟柄の打掛を被っています。
「粟」に「松原」といえば、近江八景の一つであり、『平家物語』にて非業の死を遂げる木曽義仲最期の地、「粟津晴嵐」が思い出されます。女人の髪は短く見え、尼の姿を思わせます。とすれば、本作は義仲亡き後、落ち延びて出家し、かの地で義仲の菩提を弔ったという巴御前の姿かもしれません。どこか暗示的な一幅です。
桜の傍らに陣取って、好き好きに開かれる春たけなわの宴。盛り上がる酒宴を中心に、大きく輪になって踊る人々。三味線に鼓の音、その陽気な喧騒が伝わります。
桜を見れば今も変わらぬ、浮かれ心がうずきます。
12月それぞれの色紙に江戸時代の風俗に取材した美人が描かれます。もちろん12通りの美人と風俗の中には桜狩の一枚も。
花に誘われたのか、毛氈から抜けだし、足袋姿のまま土に降りた姿が、どこかほのぼのと感じられます。時代を遡り、普遍的な女性の理想美を表現した作品です。
初期の林響は「天風」の落款を用いて、日本神話や歴史を題材とした作品を旺盛に制作しました。本作も日本の伝承に取材した春秋の女神を主題にしています。
春の佐保姫は上代女性の姿、秋の立田姫は平安貴族の女性の姿をとらせることで、芽吹きの春の力強さと、しっとりとした秋の優美さを表現することに成功しています。
他にも作品ございます。 花・植物の作品はこちら
木版画でありながら水彩画のごときぼかしやグラデーションの妙を見せる小原古邨。花鳥を繊細に表現した木版画は海外で高い評価を得ていました。近年日本でもその人気が最熱中。
山水をかたどった庭園を「林泉」と呼びます。日暮里丘陵の寺が競うように花樹を植え作庭したので、多くの人々が訪れる名所となりました。
8代将軍吉宗の命により、享保5年から桜の苗木、ツツジ、赤松、楓などの植樹が幕府によって行われ、花見の名所として庶民に愛されました。
『 魚づくし (うおづくし)』は種々の魚介の絵に狂歌を添え、ときに植物の一枝を描き加えた作品です。泳いでいる姿ではなく、食材としての魚が多く描かれています。狂歌の内容は、描かれたモチーフとも関連しており、謎解きのような楽しみ方も持ち合わせた作品です。
【読み】
朝かほの花たのいろのはつ鰹日の出ぬうちと夜通しに来る 年廼門春喜
鎌くらの雪の下なる初鰹ふヽめは消る味はひそよき 年庵真千門
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春夏秋冬をテーマとした作品のうち、この作品は春にあたります。
凛とし、余さず掬い上げる母性、女性性を描いています。(岡本東子)
SHUKADO CONTEMPORARY 作家
岡本東子作品はこちらでもご覧いただけます。
SHUKADO CONTEMPORARY岡本東子
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伝統的な花の題材としての桜を踏襲していますが、決して古典的ではなく、瑞々しく晴れがましい一枚へと昇華している様は、若く、美しい生命力あふれる彼女の為せる技。
SHUKADO CONTEMPORARY 作家
田口由花作品はこちらでもご覧いただけます。
SHUKADO CONTEMPORARY田口由花
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