爽やかな初夏の訪れ。
輝く陽光を浴びて、日増しに生き生きと色づく景色。
爽やかな風を誘う新緑の風景も、壮大なパノラマの眺めも、雄大な富士を望む絶景も絵画の中に広がっています。
心に夏を呼び込む、珠玉の作品群をご案内いたします。
令和2年5月18~6月17日間は
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金色の雲海から顔を覗かせる荘厳な霊峰。描かれた時期の栖鳳は、湯河原の滞在期と重なります。幾度となく訪れ、自然風景に親しんだこの静養地の近隣にそびえる富士は、画家にとって観念的な神聖さ以上の体験をもたらしたことでしょう。山頂付近に極々僅かに胡粉で置かれた残雪の白が青々とした山体にかすかな律動をもたらし、威風堂々たる存在に瑞々しさを加えています。
薩埵峠(さったとうげ)とは、現在の静岡県静岡市にある峠で古くから交通の要であり、現在でも国道1号線と東名高速が脇を走っています。
さらに、東海道中有数の難所でありながら、その眺めは圧巻で広重の「東海道五十三次」にも取り上げられるほど。
松の緑と海の青に映える白く残雪の残る富士の頂を見はるかす清々しさはたとえようもありません。
水墨金彩で描かれた富士図。漆芸家であり、染織家、工芸家、書家、画家、あるいは詩人。藤井達吉の功績を位置づけることは難しいことです。
あえて言うならば、「美術」「工芸」「書」「画」という意識が生まれる以前の、原始の日本美術を体現する作家、といえるのではないでしょうか。
常に高みを目指した芸術家の眼前にそびえる勇壮な富士の姿。藤井達吉の心の内に迫る作品です。
山中湖の平野辺りから見た富士山の姿を描いています。
版画芸術や民衆芸術運動の指導者としても知られる山本鼎ですが、生涯描き続けた油彩画は、基本を重んじたさやかな親しみやすさを覚えます。
澄もんだ空気まで描きこんだかの富士の風景です。
本作もやはり山中湖周辺から見上げた富士の姿でしょう。
描かれたのは冬の情景ですが、富士の風景の清廉な大気は、夏の部屋にまで澄み切った空気と涼をとどけるような作品です。
「富嶽三十六景」は北斎の代表作というだけでなく、浮世絵の中でも特に人気のシリーズです。
季節や見る場所によって変化する、さまざまな富士の姿に加え、人々の営みも描かれている点が見どころです。
本作の本願寺はもともと須田町の神田明神下にありましたが、明暦3年(1657)に起きた明暦の大火のあと、浅草に移転してきました。本作で描かれるのは浅草の東本願寺本堂の大屋根。そしてはるか遠くに富士の姿。
大屋根に登った瓦職人の姿はいかにも小さく誇張され、本願寺の壮大さとの対比が際立ちます。奇抜な大屋根のトリミングがかえって富士に存在感を与えています。
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広重の最晩年に描かれた「冨士三十六景」。
富士を主題に描かれた本シリーズは葛飾北斎の「富嶽三十六景」から着想していると考えられます。鮮やかな彩色と、富士を望む風景の描写は北斎とはまた異なった個性を味わうことができます。
神田川にかかる神田上水の懸樋の下を、酒樽を運ぶ舟が登っていきます。松の木の生えた皀角(さいかち)坂から開けた水浅葱の空に富士を望む構図。飛びゆく鳥はホトトギス。夏を感じさせる一枚です。
その他、富士を題材とした浮世絵はこちら
※【浮世絵ぎゃらりい秋華洞】につながります。
「蔟生(ぞくせい)」とは植物が勢いよく生い茂ること。
本作が描かれたのは昭和33年頃。この数年後には正義は権威主義的と感じていた日本画画壇を離れ、孤高の画家としての道を進むこととなります。
そうしてみると、旺盛に生い茂る木々も正義の湧き上がる反骨心のようにも感じられます。
三重県松阪市の生まれ、幼少期を伊勢湾のすぐ近くで過ごした荻邨です。
本作は郷里の伊勢、二見興玉神社の境内から望む、古くから出遙拝所として知られる夫婦岩を描いたものです。夫婦円満、縁結びのご利益でしられる
5月から7月にかけて二見ヶ浦では夫婦岩から登る朝日を拝むことができます。
ほのぼのとした温かみが感じられる一幅です。
濃厚な画風が人気の佐分真。本作は昭和10年名古屋松坂屋で催された「佐分真洋画展覧会」に出品された一枚です。
炎天の日差しを避けた木々の茂みに踏み入れたときの、目もくらむほどの明暗の対比。すっと熱気の引く、不思議な薄暗がりがどこかノスタルジーを誘います。
暗色を基調とした計算されたカラーリングが心地よく、素朴で詩情豊かな画家らしい一点です。
対象ごとに変化するマチエールののリフレインも平面的な作品に穏やかな鼓動を与えています。
曽宮一念は多くの秀た風景画を描いた画家です。
刻々と変化する自然風景を深い観照から詩情豊かに描き、見事な曽宮芸術に創り上げました。
極太の描線や荒々しい筆致、大胆な色彩は画家の自然に対する畏怖の念を吐露するかのようで、にわか雨により瞬時に変貌する風景がその場の音や匂い、温度さえ五感に訴えかけます。
北アルプスを代表する上高地の活火山の焼岳。この作品が描かれたのは1962年(昭和37年)。同年に詩人で哲学者である串田孫一とともに焼岳を旅行した際に取材したものです。
焼岳の風景を好み、幾度もスケッチし、大作の油彩が知られる曽宮です。本作もその連作の一つと思われます。
銀の扇面に描かれたのは、めいめいに涼む里人の姿。手前には里芋でしょうか、茂った葉が画面に奥行きを与えています。
久隅守景の《夕顔棚納涼図》や、それらに類似する江戸期の田園風俗画が想起される一枚です。
モダンな作風で知られる福田平八郎ですが、こういった古典的題材にも洒脱な味わいとセンスが感じられ目が引かれます。
大津絵は、江戸時代初期頃から滋賀県大津市周辺の名産とされてきた民俗絵画で、東海道を旅する旅人たちの土産物として人気を集めました。
本作は数ある題材のなかでも「大津絵十種」にも選ばれる有名な図称の一つ。
水面に落とした太鼓を慌てて釣り上げようとする雷公には、「熟達者でも思わぬ失敗をする」という教訓が込められています。
江戸期には「雷除け」の護符としても活躍しました。
また、ユーモラスで風刺の効いた一幅は、夏の掛物として御茶席でも使われます。
作家自身が何度も夢に見ている巨大な島や集合都市を、再現および拡張して表現しました。
カタルシスとは「心の中に溜まっていた澱(おり)のような感情が解放され、気持ちが浄化されること」を意味します。
夢のような、時間、空間、あらゆる制約から解放された世界を目指し、構築した作品です。(クスミエリカ)
SHUKADO CONTEMPORARY 作家
クスミエリカ作品はこちらでもご覧いただけます。
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「When you wish upon a star」という美しいメロディーの曲の歌詞にもあるように、何かに願いをかけるということを誰もが一度はしたことがあるかと思います。
絵の中の女性がどんな望みをもっているのか、想像しながらご覧ください。(蒼野甘夏)
SHUKADO CONTEMPORARY 作家
蒼野甘夏作品はこちらでもご覧いただけます。
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Like a dream -蒼野甘夏とクスミエリカ-
Web展覧会 Like a dream -蒼野甘夏とクスミエリカ-
https://shukado.com/exhibition/web-exhibition-03/