★お知らせ★
秋華洞は、2019年7月1日より、弊社の営業日が変更となります。
これまで年中無休で営業しておりましたが、
日曜・祝日を定休日といたします。
ご不便をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
※日曜日、祝日にご来廊希望の方はご相談くださいませ。

今後とも、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
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千代田区立日比谷図書館文化館の特別展
『アートになった猫たち展』に行ってまいりました。

日比谷図書館 は秋華洞から歩いて10分足らず。
一番近い図書館です。
そして、いつも面白い企画を運営されていることから、
秋華洞スタッフは度々利用しています。

今回の『アートになった猫たち展』は
浮世絵蒐集家であり、国際浮世絵学会常任理事でいらっしゃる
中右瑛さんの長年にわたるコレクションから、
江戸、明治の人々を魅了した猫たちの姿が生き生きと蘇る、
珠玉の浮世絵の数々。
それに加えて加山又造や竹久夢二、藤田嗣治といった猫好き画家の作品や、
現代アーティストの猫作品も飾られています。

江戸の猫作品といえば、やはりなんと言っても国芳の浮世絵。
着物の懐に猫を入れながら絵を描いていた、と伝わる猫好き絵師の国芳。

国芳が挿絵を担当した戯作者・花笠文京執筆の艶本の下巻の口絵に
地獄模様のドテラを羽織り、机の前の座布団をブチ柄とシマ柄の猫に
譲って、子猫を侍らせた国芳の後ろ姿が見られます。

立命館ARC古典籍ポータルデーターベースさんに移動します↓↓
（他ページ艶本（春画）ですので、お気をつけて御覧ください）
http://www.dh-jac.net/db1/books/results1280.php?f1=hayBKE2-0012&f12=1&enter=portal&skip=25&-max=1&enter=portal

また、弟子であり、幕末明治の人気絵師として活躍した河鍋暁斎の
《暁斎画談》「暁斎幼時周三郎国芳へ入塾ノ図」には、
まさに猫を懐に入れた国芳の姿が見られます。

国会図書館デジタルコレクション　に飛びます↓↓
【コマ番号6】
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/850342

猫だらけの画塾で、猫を構いながら暁斎に絵の手ほどきをする
国芳の姿。弟子たちの中で我が物顔にくつろぐ猫たち。
のんびり寝ているときもあり、俊敏に躍り上がる時もあり、
猫は絵師や弟子たちにとって格好のモデルだったことでしょう。
国芳門下の絵師たちの作品に猫が多いのも頷ける職場環境（？）ですね。
国芳とその門下の牽引のお陰か、江戸、明治の猫の浮世絵作品は充実。
今も私達の目を楽しませてくれます。

浮世絵サイトに移動します。こちらもご覧くださいませ↓↓
https://jp.japanese-finearts.com/item/search.php?tagnm=%94L

さて、日比谷図書館の企画展は6/23（日）までで、
現在展示はすでに後期となりました。
あいにく梅雨の時期になってしまいましたが、
緑に囲まれた公園内の木立の中にある図書館は、
雨音も気持ちのいい空間です。どうぞお出かけしてみてくださいませ。

ところで、閑話休題。
なぜだか美術館さんなどでも猫企画になるとグッズやフライヤー、
チケットにいたるまで、こだわりが炸裂する傾向にあるように思います。
もちろん、どの展示も分け隔てなく全力で企画していることは
重々承知ですが、猫イベントはことのほか企画、デザイン、広報の
方々の中の隠れ？愛猫家の魂の集結を感じてしまいます。
この企画展でも、チケットも可愛いく。
日比谷図書館の三角形のマークが猫の耳とが一体となった目録の
デザインでニヤリとさせてくれます。

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さて、次回のメルマガは、
カタログ60号がいよいよ発刊のお知らせです。
令和元年最初のカタログの表紙は橋本雅邦のスバらしき「虎」。
「猫科」のよしみで楽しみにお待ちいただければ幸いです。
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月光露針路日本　風雲児たち
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広重「東海道五拾三次之内 土山 春之雨」
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広重「東海道五拾三次 原 朝の富士」
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