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「会津八一の歌より「いかるがの」」
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サイズ41.0×66.5(43.1×68.5)cm
素材紙本墨書
備考額装
印
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作品番号A2-93-649
作品解説
和歌の作者である会津八一はすぐに絶交状を寄越すことで有名で、生前親交があった桃紅もまた、それを送られた一人であった。周章狼狽し、詫びの手紙を書いては破りを繰り返していたが、謝りに行く時間もなく渡米。そして異国の地において八一の訃報を聞いた。そのことがずっと心残りだと桃紅は述べている。本作は八一の没後に制作されたものだろうか、徐々に広がる行間の余白には、桃紅が八一へ思いを募らせていく、その時間が流れているようにも感じられる。
【読み】
いかるかの
さとの
をとめは
よもすから
きぬ
はた
おれり
あき
ちかみ
かも
(印)
【読み】
いかるかの
さとの
をとめは
よもすから
きぬ
はた
おれり
あき
ちかみ
かも
(印)
篠田 桃紅(しのだ とうこう)
大正2(1913)~令和3(2021) 書家、美術家。本名、満洲子。ほぼ独学で書を学び、伝統的な書道から戦後は前衛的な墨象に移行する。昭和30年代に欧米に滞在し、各地で個展を開催を重ねる。「墨象」と呼ばれる水墨の抽象画が高い評価を得る。代表作に東京芝増上寺の壁画など。文章も能くし、同55年『墨いろ』で日本エッセイスト・クラブ賞。著書に『一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い』など多数。
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