「M嬢」
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サイズH27.0(台座含む43.5)×W18.0×D22.7cm
素材ブロンズ彫刻
備考ブロンズ
背部に刻サイン
昭和51年作
作品番号A2-90-673
作品解説
船越保武は女性を描写する際、あえてモデルの眼前ではデッサンを行わなかった。モデルがモデルであろうと意識するがゆえに、表情が硬くなってしまうのだという。それゆえに船越の手掛けた女性像は、どこか清楚で現実離れした雰囲気をまとう。すっきりと鼻筋の通った本作の女性もまた凛とした気品があって、しかし視線はあてどなく正面の空間をさまよっている。口を結び、物言わぬ静けさの中には、どこか神聖な存在感を放っている。
舟越 保武(ふなこし やすたけ)
明治45(1912)岩手~平成14(2002)東京 彫刻家。東京美術学校(現:東京芸術大学)彫刻科を卒業。このとき出会った佐藤忠良と戦後日本を代表する彫刻家となる。知性と品格を湛えた端正な具象の作風で知られる。新制作派展出品作の《アザレア》は、文部省買い上げとなる。昭和62年に脳梗塞に倒れた後、死の直前まで左手で創作を続けた。東京芸術大学名誉教授。
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