「みぞれ」
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サイズ41.8×51.0(144.0×66.0)cm
素材絹本着色
備考軸装
落款・印
共箱・二重箱
浜田台児シール
東京美術倶楽部鑑定書
昭和20年頃作
作品番号A2-92-643
キーワード美人画
作品解説
『美人画』全盛期を象徴するのが、この伊東深水です。女性画はかつて低く見られがちでしたが、松園・清方・深水らの献身により、広く社会に認められるようになりました。「傘美人」はもっとも人気のある典型的な構図ですが、ここで画家ならではの妙味を見せるのが勝負所。巨匠の風格が漂う出来栄えです。みぞれ混じりの雪が降り始めたばかりなのでしょう。傘を差し掛ける娘の仕草に静かな動きを感じさせます。雪の白が映えるよう配置された墨色のショールになんとも言えぬ暖かみがあり、その赤い水玉模様にモダンさがさりげなく表されています。(田中千秋)
伊東 深水(いとう しんすい)
いとう・しんすい 明治31(1898)東京~昭和47(1972)東京 日本画家。
本名一。中山秋湖、鏑木清方に師事。美人画において浮世絵の伝統のもとに現代風俗を主題とした新しい画境を築いた。帝展・新文展・日展審査員、日本芸術院会員。帝展特選、日本芸術院賞受賞。
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