〒104-0061
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
「扇面」
価格売約済
サイズ35.5×41.7(127.5×56.0)cm
素材紙本着色
備考軸装
落款・印
十月亭(有島生馬)箱
東京美術倶楽部鑑定書
シミ、表具にシミ
落款・印
十月亭(有島生馬)箱
東京美術倶楽部鑑定書
シミ、表具にシミ
作品番号A2-92-712
作品解説
夢二の「夢」の字を横顔の耳に見立てた洒脱な扇面画です。賛は明末の閨秀画家、馬月橋の漢詩を引用しており、かつての片思いの恋を思い出して酒杯をあおるという女性の感傷が歌われています。ストローを口に物憂げな女性の内と外を画と賛が互いに補完しあい、竹久夢二と有島生馬、生涯の朋友であった二者の機知がよく表れた名品です。
【読み】
竹榻清人夢花香
媚酒杯(印)
『四庫全書』より
【読み】
竹榻清人夢花香
媚酒杯(印)
『四庫全書』より
竹久 夢二(たけひさ ゆめじ)
明治17(1884)岡山~昭和9(1934)長野 日本画家、詩人。本名、茂次郎。早稲田実業学校専攻科中退。藤島武二に私淑し、新聞や雑誌に挿絵を描く。叙情的ないわゆる夢二式美人画で、明治末から大正初期にかけて一世を風靡した。
有島 生馬(ありしま いくま)
明治15(1882)神奈川~昭和49(1974)神奈川 洋画家、小説家。東京外国語学校(現:東京外語大学)卒業後、藤島武二に師事し、洋画を学ぶ。渡欧してセザンヌに感銘を受け、『白樺』で日本に紹介する。その後、二科会創立や日展で活躍。兄は有島武郎で弟に里見弴がおり、自身も文才に優れた。文化功労者。
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2024「夏号」