「明治風俗 大黒屋平吉」
価格売約済
サイズ43.5×50.2(61.0×67.5)cm
素材絹本着色
備考額装
落款
作品番号A2-93-673
作品解説
「大黒屋平吉」は、江戸時代から昭和6年まで続いた両国の地本問屋で版元。所狭しと店先に貼られた錦絵は、吊るされた妊婦が衝撃的な月岡芳年の《奥州安達ヶ原ひとつ家の図》、こちらも印象的な縦構図の《魯智深爛酔打壊五臺山金剛神之図》、三枚続の役者絵は豊原国周《市川團十郎 暫》でしょうか。一見馴染みの浮世絵が並んでいるようですが、実際はすべて本科と思われる作品と構図を微妙に変えており、晴雨オリジナルの描写が面白い細工です。
伊藤 晴雨(いとう せいう)
明治15(1882)東京~昭和36(1961) 日本画家。大正末期まで静雨と号す。野沢堤雨に師事し琳派を学ぶ。様々な新聞社で挿絵などを担当した。関東大震災後、沢田正二郎の新国劇に加わるなど、劇界でも活躍した。責め絵や幽霊画などの風俗画家として広く知られる。
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