「吉岡文六」
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サイズ34.5×55.2(105.5×67.7)cm
素材絹本着色
備考軸装
落款・印
寛政7~寛政9年作(1795-1797)
ヤケ
作品番号A2-94-115
作品解説
90歳で没するまで生涯に渡って頻繁に画号とその画風を大胆に変え続けた北斎。本作は「百琳宗理」の号から、北斎が勝川派の門下を離れた30代半ばの寛政7年(1795)~寛政9年(1797)、豪奢な摺物や肉筆浮世絵を精力的に手がけ始めた頃の注文画であると考えられる。画中の吉岡文六なる人物の詳細は今に伝わってはいないが、文中から寛政8年に御奉行小田切土佐守侯の高聴に達し、今の家名をついだという、その記念に描かせたものか。未だ研究途上の宗理時代を知る上でも貴重な一作である。
葛飾 北斎(かつしか ほくさい)
かつしか・ほくさい 宝暦10(1760)~嘉永2(1849) 浮世絵師。狩野派、土佐派の画法を学び、司馬江漢などの洋風銅版画にも関心を寄せるなど、破天荒な修業生活を送る。版画ほか肉筆画にも傑出し、印象派に影響を与えた。
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