〒104-0061
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「舟中納涼」
作品解説
わずかに風になびく後れ毛が川面に浮かぶ船上の涼を感じさせ、薄っすらと微笑みを浮かべた美人が瑞々しく清澄な小坡らしい一作。もとより有職故実や歴史風俗研究を常とした彼女ですが、昭和6年頃より参加した吉川観方の主宰する研究会では、自身の門下や松園とその塾生らと共に考察を深め、その成果が古典的様式美や装飾表現として、より作画に活かされることとなります。
伊藤 小坡(いとう しょうは)
明治10(1877)三重~昭和43(1968)京都 日本画家。夫は日本画家の伊藤鷺城。はじめ森川曽文に学び、のち谷口香嶠に師事。第9回文展で初入選し、以来主として官展に出品し続けた。竹内栖鳳の竹杖会に入り、上村松園と並ぶ閨秀画家として知られた。
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秋華洞
Vol.76
2024「夏号」
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