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「白菊に紙雛図」
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サイズ105.0×36.0(203.0×49.5)cm
素材絹本着色
備考軸装
落款・印
『鈴木其一 江戸琳派の旗手』(サントリー美術館他、平成28年)出品、同図録所収
弘化元~安政5年作
落款・印
『鈴木其一 江戸琳派の旗手』(サントリー美術館他、平成28年)出品、同図録所収
弘化元~安政5年作
作品番号A2-95-505
キーワード花・植物
作品解説
重陽の節句に雛人形を飾る「後の雛」。紙雛は白菊に包まれて仲睦まじく寄り添い、群青を主とする有職文様や、金泥で盛り上げた袴の八重菊文様は、画面を一層格調高いものにしている。 この其一の精緻かつ装飾性豊かな描写は、当時「際物」と呼ばれた市中の節句掛とは一線を画し、大名家や豪商の間で人気を博した。厄除と長寿を願うにふさわしい、瑞々しく気品に溢れた一幅である。
鈴木 其一(すずき きいつ)
寛政8(1796)江戸~安政5(1858)江戸 絵師。諱は元長、字は子淵。別号に庭拍子、噲々、菁々など。酒井抱一の門人。はじめは抱一の画風を継承していたが、師の没後は琳派の装飾的な要素と現実味のある精緻な描写が一体となった様式を展開。家督を譲った50代前後から「菁々」の号を使用し、近代を先取りするような作品を多く手がけた。
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