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「裸婦」
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サイズ38.0×46.0(63.8×71.3)cm
素材キャンバスに油彩
備考額装
画中にサイン、キャンバス裏にサイン
『山口薫第2集』(求龍堂、昭和50年)所収、『山口薫全作品集』(求龍堂、平成23年)
昭和23年作
本体8号
画中にサイン、キャンバス裏にサイン
『山口薫第2集』(求龍堂、昭和50年)所収、『山口薫全作品集』(求龍堂、平成23年)
昭和23年作
本体8号
作品番号A2-96-137
キーワード美人画
作品解説
山口薫を象徴するような朱と緑、補色の関係にある二つの色が画面の中で印象的に用いられ始めたのがこの作品の描かれた戦後間もない時代であった。女性の周囲は色面に分割され、モデル自身も色のベタ塗りと単純な形態へと還元される一方で、腰回りや乳房の形がデッサンの正確さを見せるように、裸婦としての特徴を失っていない。美術界が再び歩み始める昂揚とした情勢の中で、山口の抽象と具象の一体化した個人様式もここで成熟の様相を見せている。
山口 薫(やまぐち かおる)
明治40(1907)群馬~昭和43(1968) 洋画家。東京美術学校(現:東京芸術大学)西洋画科卒業後、パリへ留学。帰国後、矢橋六郎らと新時代洋画展を設立。さらに難波田龍起や瑛九らを加えて自由美術教会を結成する。戦後はモダンアート協会の創立に参加し、国内外で受賞を重ねる。東京芸術大学教授。
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