「階段の静物」
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サイズ24.0×33.0(40.0×49.0)cm
素材キャンバスに油彩
備考額装
画中にサイン、キャンバス裏木枠にタイトル
共シール
『牧野邦夫画集-写実の精髄-』(求龍堂、平成25年)所収
昭和49年作
本体4号
作品番号A2-96-467
キーワード静物
作品解説
虚栄を示唆する宝飾品や時を司る鍵など、ヴァニタス的なモチーフが配された階段。晴れ晴れとした、しかし荒涼たる異界へと我々を導いているのだろうか。最上段は溶け落ちそうなほど歪み、周囲の岩壁には子犬を抱えた物憂げな少女や悪戯な目つきをした子供の顔が浮かび出て 、不安な空気が漂っている。対照的に、階段上の事物には克明な写実描写や明るい色彩がなされ 、危うい幻像との均衡が保たれている。
牧野 邦夫(まきの くにお)
大正14(1925)東京~昭和61(1986)
川端画学校を経て、東京美術学校(現:東京芸術大学)油画科に入学し、伊原宇三郎、安井曾太郎に師事する。レンブラントに私淑し、卓越した描画技術で濃密な人物画を描く。後年は特に幻想性の強い作品を制作した。美術団体に所属せず、生前の知名度は高くなかったが、近年その高度な描写力が再評価され、注目が集まっている。
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