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「観音図」
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サイズ42.5×57.2(130.0×70.5)cm
素材絹本着色
備考軸装
落款・印
堀江知彦鑑定添状
「白隠 観音図を中心に」(佐野美術館、平成12年)出品
明暦3年作
シミ、折れ
落款・印
堀江知彦鑑定添状
「白隠 観音図を中心に」(佐野美術館、平成12年)出品
明暦3年作
シミ、折れ
作品番号A2-96-476
キーワード仏画
作品解説
福建省泉州で活動した陳賢と、泉州の人で、泉州開元寺を本寺とした賛者の木庵とは直接の交流もあったらしく、木庵は陳賢画に最も多く賛を記している。その作品は黄檗系の寺院のみならず市井にも流布し、特に流麗な観音図の小品は多くの人に求められたようだ。隈取の暈しや濃彩の面貌表現、大きな白衣にそれを象る鋭くも軽やかな墨線からなる観音は幾分艶やかでもあり、絖本や唐様の賛文も相まって異国情緒を感じさせるものであったろう。当時の民間の福徳思想も叶える一品である。
【読み】
備団孤坐楊枝一
朶洒陽焔之衆生證
-続きはお問い合わせください-
【読み】
備団孤坐楊枝一
朶洒陽焔之衆生證
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陳賢(ちん けん)
中国生没年不詳 明末の道釈画家。字は希三。号に太玄道人、碧水。崇禎(1628)・順治(1661)年間に活躍したとされ、福建省の九日山延福寺に在し、写実的な肖像画を手掛けたことで知られる。作品には隠元や木庵など黄檗僧の賛がみられ、日本の黄檗絵画に影響を与えた。
木庵 性瑫(もくあん しょうとう)
万暦39(1611)~ 貞享元(1684) 臨済宗黄檗派(黄檗宗)の僧。山城国宇治の黄檗山萬福寺に入り、隠元の法席を継いだ。能書家としても知られ、隠元、即非と共に黄檗三筆と称されている。
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