作品解説
息をのむリアリズムで以て対象を克明に描写することを得意とする青木。本作においてもモチーフ一つ一つが驚くほどの実在感を纏って描かれている。最初期から一貫する画風のルーツは17世紀オランダの静物画にあると画家自身述べているが、2000年代に入ると青木の静物画には写実に加え、清雅な明るさが見られるようになる。触感までも描きだそうとする筆の研鑽が、瑞々しく鮮やかな画面を可能にしている。
青木敏郎(あおきとしろう)
昭和22(1947)京都~ 画家。東京造形大学卒業。1973年より5年間欧州に滞在、その間ベルギーのロイヤル・アカデミーに在籍しフェルメールなどネーデルラント絵画の古典技法を学んだ。2007年、「両洋の眼展」で河北倫明賞受賞。