「渡唐天神像」
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サイズ90.8×32.1(170.5×34.0)cm
素材紙本水墨
備考軸装
落款
相沢春洋箱
箱に東京国立博物館の札貼付
作品番号A2-97-334
作品解説
寛永の三筆と謳われた近衛信尹は、日課として天神画賛を百幅書き表したと『古画備考』に伝えられる。昭和時代の書家・古筆研究家であった相沢春洋によれば本作もその一幅であり、画題の渡唐天神は、天神が一夜のうちに渡唐し参禅したという伝承に基づくもの。賛歌は「心さえ清ければ、祈らずとも自ずと神の加護があるだろう」という意味を持つ。のびやかな筆運びと墨の濃淡とともに綴られたこの賛には、信心とは違った信尹の心根まで伺えそうである。

【読み】
古古呂
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近衛 信尹(このえ のぶただ)
永禄8(1565)~慶長19(1614) 公家、書家。初名は信基・信輔、号は三藐院。近衛前久の嫡子。内大臣、正二位左近衛大将を経て左大臣となる。島津義久に厚遇され、茶道、書、和歌などを能くし、本阿弥光悦・松花堂昭乗とともに寛永の三筆と称される。
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