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「男女 ドローイング」
作品解説
生涯をかけて耽美なるものを追い続けた金子國義。その金子が特に注力したのがバレエにおける舞台美術でした。金子はこの作品が描かれた翌年から自ら構成・演出・美術を担当したバレエ作品をいくつか発表しており、素描や版画作品にリズミカルなイメージが多くあらわれるようになります。本作でも蠱惑的な動静の男女が浮遊するように舞う姿が幻想的なタッチで描かれています。
金子 國義(かねこ くによし)
昭和11(1936)埼玉~平成27(2015)東京 画家。日本大学藝術学部卒業。同学在学中、舞台美術家の長坂元弘に師事。1964年より、独学で油彩画の制作を開始し、66年に青木画廊の個展「花咲く乙女たち」にて画壇デビューを果たす。退廃的で官能的な画風が特徴。渋沢龍彦と親交が深く、『O嬢の物語』の装幀・挿絵を手掛けた。着物のデザインや写真など活動領域は多岐に渡り、六代目中村勘九郎襲名披露の口上では舞台美術を務めた。
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