「梅下美人図」
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サイズ85.7×30.0(178.1×44.3)cm
素材絹本着色
備考軸装
落款・印
青木進三郎添状付属
『肉筆浮世絵集成』(金子孚水監修、毎日新聞社、昭和52年)所収
経年劣化
作品番号A2-99-112
キーワード美人画
作品解説
梅花の盛り、打掛を腰に垂らした腰巻姿で佇み、どこか人待ち顔でうつむく平安美人。色味を抑えた上衣には紅葉の流れる竜田川を繊細にあしらい、鮮やかな緋袴の取り合わせと相まって、気品と共に可憐な雰囲気も漂う。長春の美人画には好んだポージングを多様する傾向が見られるが、本作のたおやかな趣を纏ったS字の立ち姿もまた類例が見られるもの。線描は初期の硬さが抜け極めて流麗であり、おそらく画業の中初期にあたる享保年間の作と思われる。
宮川 長春(みやがわ ちょうしゅん)
みやがわ・ちょうしゅん 天和2(1682)尾張~宝暦2(1752) 浮世絵師。菱川師宣や懐月堂派に学ぶ。また稲荷橋狩野家の狩野春湖にも師事したと推測される。版画制作をせず、一品制作の肉筆浮世絵を専門に、遊女や遊里風景、庶民風俗などを丁寧な彩色と筆致で描いた。
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