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03 挫折と農業、そしてインターネット
かくて、8ミリ映画を(ビデオじゃなくてフィルムです)数本撮るものの、最後に企画した”自分の孤独と共同体の幻想”のようなテーマの映画を撮るのに失敗して、当時の仲間を失ったことで、私は自身も希望も失いました。
一時は、心理学科にいたことも手伝って、エンカウンターグループやカウンセリングなどの体験や研究に懲りますが、そのなかで、たまたま出会った農業共同体に入り込み、酪農実務に携わります。
自分を鍛える、自分を作る、という事、そして理想の「社会」を作る事に生きる道を見いだしたわけですが、一日の休日もなく肉体労働に明け暮れる中で、「Windows95」そして「インターネット」というものがはじまった、という事を耳にし、本来の自分の資質の一つである「パソコン」を自分の仕事にしたいという欲が芽生えました。
そこで、農業共同体内部での役職もIT担当に変えてもらい、さらに、内部に理想と現実の乖離と、ある種の「大企業病」的な病疾にとらわれた観もあった共同体をはなれて、システムエンジニアの道を歩み始めました。これが2000年。