□■□■ 『日本美術そうだったのか通信』Vol.120出会いたいけど、出会えない!?
発行 株式会社 秋華洞http://aojc.co.jp/
おんらいんぎゃらりい秋華洞http://www.syukado.jp/
————————————————————
※配信メールアドレスの登録、変更、解除は下記リンクへ
http://www.syukado.jp/sodatta/kaijo.html
※バックナンバーはこちら
http://www.syukado.jp/sodatta/index.html
解除できない場合は、経由しているメールスタンドをご確認下さい。(まぐまぐ、メルマで登録されている
方は上記リンクの中にそれぞれの メールスタンドの案内がございます。)
————————————————————
<本マガジンの説明>日本美術の鑑賞界のホットニュース、古今国内東西の
作家のエピソード、美術業界裏話など、日本美術をより楽しむための情報を
お届けします。秋華洞提供。
————————————————————
■□■□■□■□■□■□■
もくじ
—————–
・ご挨拶
・幕末明治画家達って!?第二弾
・新着作品情報
・古美術の名脇役 第二弾
■□■□■□■□■□■□■
■□■ご挨拶■□■
梅雨も越していないのに、もう夏!?といった暑い毎日ですね。
皆様はいかがお過ごしですか?
銀座でちょっと一息涼みたいわという方は是非秋華洞へ。
美人画から心機一転、店内の作品を変えました。
「どんな作品?」と気になる方の為に、ちょっぴりお見せ致します。
三輪晁勢 『爽涼』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/MIWA_CHOUSEI/A07-0086.html
などなど、涼しげな作品と共に、スタッフ一同皆様をお待ちしております!
■□■□■幕末明治画家達って!?第二弾□■□■□■□■
さてさて、なぜ幕末明治の画家達がないがしろにされてるかって?
「突然何の話よ?」っとすっかり忘れてしまった方は
こちら→http://www.syukado.jp/sodatta/index.html
次号カタログでは、橋本雅邦、河鍋暁斎と幕末画家達の作品を数点掲載予定
です。
江戸から明治へと、日本美術の伝統を受け継ぎながら、変革の時代を生き抜
いた幕末明治画家たちの作品は、なかなか市場でも出会うことが出来ず、美
術史においてもないがしろにされている部分ともなっているのです。
といのが前回のおさらいです。
「だから、なぜないがしろにされているかって?」
・・はいはい、お待たせしました。
そのもっとも大きな原因は、江戸以前を「近世」江戸以降を「近代」
と時代区分がはっきりと分かれてしまっていることにあります。
なので、江戸時代を研究している人は、近現代は畑違いと思っているし、
近現代をやっている人は江戸以前を研究したがらないのです。
また「美術」という概念が出来上がりつつあった明治20年頃、当時の知識
人たちは昔の古い物をだけを評価し、少し前の作品を俗っぽいものとして全く
評価しなかったのです。
そのために、この近世・近代の分かれ目に位置する幕末明治の画家達の、
魅力的な作品の多くは海外に流出してしまいました。
「出会いたいけどなかなか出会えないんだよな〜。」(社長)
と言わせる原因はここにあったのです。
新しいものも、古いものも、等しく客観視してモノを選ぶ眼が私達に求めら
れているのでしょうね。
次号のカタログも、そんな眼でお楽しみいただけるように作っています!
秋華洞が出会った、なかなか出会えない、幕末明治の作品にこうご期待です!
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
■□■□新着情報■□■□■
G.W.明け最初の新着アップです。
先ずは秋華洞得意の美人画二点です!
□池田輝方「扇面美人」
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/IKEDATERUKATA/A07-020.html
浮世絵にしても何にしても、時代が下れば下るほど、描き込みは緻密になり、
写実的な表現を求めるようになっていきます。しかし、池田輝方は逆行!敢
えてデフォルメしてシンプルに。色彩は淡くべた塗りに、描線はやわらかに。
軽さを追求した美人図の表情は、なんとも言えぬイーイ色っぽさ!
□菊池契月『弥生節』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/KIKUCHI_KEIGETSU/A07-007.html
べた塗りデフォルメ美人の輝方に対し、美人図の中にさまざまモダンな表現
を追求した菊池契月。超古典の大和絵の主題の中にも、色彩の濃淡を出すな
ど、“現代”を残そうとしています。
輝方は、「古さの中に新しい表現」を見、契月は「古いものを新しく」描い
たといえる両作品、ぜひ味わってみてください。
□西村龍介 『城』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/yo_b/NISHIMURA_RYUSUKE/A06-1517.html
ヨーロッパ旅行を夢見させる作品です。
っていうよりも、一度でいいから住んでみたいわ、こんなお城!
□刑部人 『西の京』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/yo_b/OSAKABE_JIN/A07-045.html
ヨーロッパ旅行は無理でも、国内ならなんとか・・・・。
日本各地を旅して描いた風景のうちの一つで、おそらく京都や奈良を描いた
と思われます。作者が見た風景を探しに旅に思いを馳せる一品です。
□ 久々の浮世絵作品アップ!かっこいい武人モノ!
月岡芳年『月百姿 大物海上月 弁慶』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/shoga/TSUKIOKA_YOSHITOSHI/A07-037.html
月百姿は芳年晩年のシリーズで、百の説話をどれも月を主題にして描いたも
の。「船弁慶」の一場面ですが、波の表現が凄いですね〜!菊池容斎を意識
した節がありますが、この緊張感と迫力の構図!摺りの技術も凄いです。月
影の雲の微妙なグラデーション・・・木版画技術もこの頃最高水準に達してい
ます。
■□■□■古美術の名脇役 第二弾 黄袋(仕覆)□■□■□■□■
額装の作品や陶磁器などは通常布の袋に入れられ箱に入っています。
この袋、なぜか必ず黄色なのですよ。
ですので、私達はよく「黄袋(きぶくろ)」と呼んでいますが、正式な名前
は「仕覆」(しふく)といって、茶器を仕舞う袋が、そのまま額の絵画など
にも用いられるようになったそうです。
そしてこの仕覆はウコンで黄色く染められていたため、黄色という色がその
まま定着し、今に使われるようになりました。
・ウコンに防虫効果があるから
・ウコンが魔除けになるから
・ウコンだと色褪せしやすい為、逆に保存状態を知るための目安になるから
・黄色はお金が溜まるような視覚的満足感を与える、金目のモノの贈り物をす
る際の縁起担ぎ、などという説も。
確かにこれは一理あるかもしれませんね。
思い出してください時代劇を。「お代官様、山吹色の菓子に御座います。」
「ふーむエチゴ屋、おぬしもワルよのう…ヒャッヒャッヒャ!」みたいな。
…失礼致しました。
ともかく、黄袋の黄袋たる所以は、芸術家の縁起担ぎの願いは確かに込めら
れているのかもしれませんね!?
■□■ご感想をお待ちしております!■□■
最後までお読みいただき有難うございました。
今回の編集は桑田郁子、中島洋平でした。
みなさまからの感想をお待ちしています。
このメールへの返信、あるいは「お問い合わせフォーム」、あるいはカタロ
グ添付のハガキ、FAX連絡用紙などでも結構です。
☆☆秋華洞に感想でもと思ってくださった方はこちらへ☆☆
「秋華洞お問い合わせフォーム」をご利用ください
https://www.syukado.jp/jp/support/contact/index.cgi
次号もお楽しみに!
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
美術品無料査定・買取致します。
秋華洞 高価買取はこちらです。
http://aojc.co.jp/buy/
buy@aojc.co.jp
フリーダイヤル 0120-126-510 (イツモコットウ)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
★★「おんらいんぎゃらりい秋華洞」美しい展示が好評です!
http://www.syukado.jp/
☆★「秋華洞・丁稚ログ」丁稚兼社長・新米美術商の赤裸々な日々
http://blog.livedoor.jp/syukado/
☆☆「秋華洞・スタッフログ」ほぼ毎日更新中!
http://blog.livedoor.jp/syukado_staff/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行 株式会社 秋華洞
http://aojc.co.jp/ TEL 03-3569-3620
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
代表取締役 田中自知郎・田中千秋
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
秋華洞のご案内
主に日本の美術品・古美術品を中心に、幅広く取り扱っております。
近代絵画・現代絵画を軸とし、さらに、鎌倉・室町時代より、現代に至る
まで、あらゆる分野で活躍した画家・高僧・武将・文人・歌人・俳人の手に
よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ
うぼん)を専門とし、その他、彫刻、工芸品、茶道具など、多岐にわたって
対応致します。
弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
田中千秋と共に、平成15年に「有限会社アートオフィスJC」として設立され、
その後平成18年に「株式会社秋華洞」と商号変更致しました。
(代表プロフィールは↓)
http://aojc.co.jp/corp/profile/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎ご意見、お問い合わせは、→ info@aojc.co.jp
(またはこのメールへご返信下さい!)
◎バックナンバーはこちら →
http://www.syukado.jp/sodatta/index.html
◎秋華洞自社配信分【日本美術そうだったのか通信】の
マガジン登録、解除→
http://www.syukado.jp/sodatta/index.html
まぐまぐ《日本美術そうだったのか通信》の登録・解除→
http://www.mag2.com/m/0000138331.htm
melma<日本美術そうだったのか通信>の登録・解除→
http://www.melma.com/backnumber_124770/
※melma!配信分は件名が<日本美術そうだったのか通信>となっています。
※※まぐまぐ配信で登録された方は、まぐまぐでの解除をお願いします。
自社配信登録解除URLでは、まぐまぐ配信分の「解除」は行えません。