□■□■ 『日本美術そうだったのか通信』Vol.135 芋名月
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もくじ
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・ご挨拶『芋名月』
・これが見所!カタログ11!
・展覧会1000本ノック〜2本目〜
・秋華洞用語集
・ネットで愉しむ秋華洞<新着作品>
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■□■ご挨拶■□■
9月25日は中秋の名月でしたね。皆様はいかがお過ごしでしたか?
「中秋の名月」は、「十五夜」、「芋名月」と呼ばれたりもしますが、月見
行事のルーツは定かではないそうです。中国各地では月見の日に里芋を食
べることから、本来は里芋の収穫祭であったとかなかったとか。
そして、秋華洞にもありました芋名月!
□酒井三良 『芋名月』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/theme/doubu/A07-0067.html
満月は下の部分が霞んでおり、月の余韻が感じられ、蛙は微睡(まどろ)み
の中にいるようです。里芋の葉の上に乗った小さな雨蛙が、大きな満月を眺
めている姿はなんとも味わいのある小粋な一品じゃないですか!
当日秋華洞スタッフは、弊社が入っているビルのオーナーからプレセントさ
れた「お月見団子」を頬張って、『芋名月』を見ながら秋を感じる一日を過
ごす事ができました。
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■□■これが見所!カタログ11□■□
中村正義の作品3点を掲載しております。
この人、これから絶対きますよー!No.38の「薔薇」などは、やけにギラギ
ラした色彩が衝撃的ですが、これは日本画材に蛍光色を混ぜているのだそう
です。
腕も工夫も、絵に対する情念もハンパじゃない。個性的に過ぎて、文展など
からはよく思われなかったという、反骨精神に溢れた人です。
こうした、確固たる意志をもった独創的な画家は、これから必ず取り上げら
れてくることでしょう。
カタログ請求はこちら → https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/index.cgi
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■□■展覧会1000本ノック!■□■
前回から始まった新たなコーナーです。
本日は二本目〜!
板橋区立美術館「谷文晁とその一門展」
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/art/schedule/now.html
谷文晁・・・以前にも書きましたが、私共の所で受ける査定依頼のうち、江戸
時代のものの査定の場合、1割に近い位の割合で依頼を受けるのが谷文晁で
す。
文晁は主に19世紀前半に活躍し、八種兼学とまで言われるほど多くの流派を
マスターし、「門人約三千人」と言われたほど、作品の数、偽物の数、影響
力の大きさは圧倒的と言えます。
しかしながら、文晁の事跡もさることながら、特にその門人の系譜は、体系
的な研究が殆どと言っていいほどなされていないのが現状です。展覧会カタ
ログでも安村敏信氏が言っておられますが、渡辺崋山など、文晁のどこを学
んだというのか、冷静に作品に即して観たら、そうした疑問が浮かび上がっ
てくるのです。あまりにもいろんな種類の絵画を描きすぎているということ
もあり、文晁という名前だけが一人歩きし、門人の具体的な技法や図像の伝
播を見えにくくしていました。
今回の展覧会は、初めてその雲隠れした系譜にメスを入れた画期的な展覧会
です。
そして分かってくることは…他の画家もあまりにも画風が広がりすぎて、崋
山の場合と同じく、どこをどう学んだの?ということ。しかし逆に言えば、
この雑多さが江戸画壇の特徴とも言えるのです。“依るべき伝統のなさ”が、
何でも貪欲に取り入れるという気風を産みました。そして江戸で大流行した
流派の一つが、中国から来た沈南蘋がもたらした新しい画法の“南蘋派”で
す。京都の伊藤若冲も多大な影響を受けていますが、こうした新しいものが
江戸で爆発的に広がり、文晁もよくしました。
ともかく、この展覧会では、江戸民間画壇の拡がりを体験することができる
と思います。個人的には、早世した文晁の子、谷文一が面白い!
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■□■ 秋華洞用語集 □■□
カタログをご覧になっておられる方は分かるかと思いますが、弊社のカタロ
グでは、作品名の後に作品情報が掲載されております。掲載する作品がどの
ような形態で書かれているのか、どのような技法で描かれたのか、画材は何
なのか等々です。
あまり美術品に詳しくない方であれば、技法などを見ても、分からないこと
が多いのではないのでしょうか?そんな方の為に、おんらいんぎゃらりい秋
華洞では、お客様にさらに詳しく日本美術を知って頂こうと用語集ページと
いうものがあります。技法だけではなく、絵画のジャンルの用語なども解説
しておりますので、是非ご活用下さいませ。
また、他にも日本美術に関しての質問やご相談などがあれば、お気軽にいつ
でもご連絡下さいませ。
用語集はこちら → http://www.syukado.jp/jp/support/glossary/index.html
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■□■新着情報■□■
今週のアップ作品です。
□与謝野晶子 『短歌:夕がたは霜がれ月の…』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/kohitsu/YOSANO_AKIKO/A06-1126.html
□山本玄峰 『無』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/shoga/YAMAMOTO_GENPO/A07-0492.html
□堀文子 『菊』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_g/HORI_FUMIKO/A07-0498.html
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■□■ご感想をお待ちしております!■□■
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秋華洞メルマガ編集担当、桑田郁子、中島洋平がお送りいたしました。
みなさまからの感想をお待ちしています。
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主に日本の美術品・古美術品を中心に、幅広く取り扱っております。
近代絵画・現代絵画を軸とし、さらに、鎌倉・室町時代より、現代に至る
まで、あらゆる分野で活躍した画家・高僧・武将・文人・歌人・俳人の手に
よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ
うぼん)を専門とし、その他、彫刻、工芸品、茶道具など、多岐にわたって
対応致します。
弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
田中千秋と共に、平成15年に「有限会社アートオフィスJC」として設立され、
その後平成18年に「株式会社秋華洞」と商号変更致しました。
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