□■『日本美術そうだったのか通信』Vol.165 続・屏風の魅力 ■□
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もくじ
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・ご挨拶
・続・屏風の魅力
・ネットで愉しむ秋華洞 〜今週のアップ作品〜
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■□■ ご挨拶 ■□■
『小さい秋が来ましたね。』と昨日同じビルの方に声をかけられました。
まさに、秋の風が早々と吹き始めた今日この頃。
「暑い暑い!」と喚いていたのが、懐かしい。
なんだか、この”小さい秋”の予感がすると、少し寂しい気になったりしてしま
います。
そんな中、こちらも早いもので、秋華洞カタログ秋号発行はピーク真っ只中!
「夏が懐かしい・・・。」「盛夏号もまだ請求していないのに・・。」
という方、まだ夏号の請求も受け付けておりますので、是非御請求下さいませ。
秋華洞カタログ盛夏号→ https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/index.cgi
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■□■ 屏風の歴史 ■□■
現在では、屏風が私達の生活から離れ、美術館で見る媒体となってしまった
といのが前回のメルマガのおさらいです。
では、現在のように展覧会で屏風を見るという鑑賞形式はいつはじまったの
でしょうか?というのが今回のテーマです。
日本ではおよそ明治維新以後のことと考えられています。
その理由は2点。 1つは、展覧会という作品を見る新しい場所ができたことで
す。日本は明治時代以降、西洋文化を積極的に導入しましたが、展覧会もそ
の一つでした。「芸術作品を鑑賞する」という、従来なかった環境の誕生で
す。
明治末〜大正時代頃の展覧会では、とにかく大きな作品を見せることが
流行します。大画面でインパクトのある作品を見せることができる媒体とし
て、屏風は作家たちに大変好まれました。約1畳分くらいの大きさのパネル
が6つもあって、しかも2つセットの絵があったら相当な迫力ですよね。
2つ目は、人々の生活環境の変化です。江戸時代までは、貴族であれ武士で
あれ、町人であれ、屏風というものは人々が生活する住居で、前回メルマで
取り上げたように、実用的な用途で用いられていたのです。
しかし明治時代以降、人々の生活が洋風化していくなかで、座敷、床の間と
いう日本独特の生活空間で使われることが次第に少なくなっていきます。
明治以降に実用的な屏風がまったく消えてしまったわけではありませんが、大
きな時代の変化としては今回お伝えしたような流れとなるでしょう。
屏風は、重いし場所をとるので、個人で屏風を実用的に楽しむ余裕があるひ
とは相当幸せな人だと思います。前回も書きましたが、秋華洞の屏風コレク
ションのほとんどは海外のお客様が実用品としてではなく、壁にかける美術
品として海外へお嫁に行くことがほとんどです。
実際どんな風に飾られてるかと言いますと・・・。
今回は、フランスからご注文を下さったIさんからのお写真をご紹介します。
お客様の声→ http://www.syukado.jp/jp/voice/index.html
真っ白な壁にダダ〜ンと屏風が!まさに壮観です!
Iさん、フランスからのご注文、お写真、誠にありがとうございました。
私も是非!という方は、ご注文お待ちしております。
秋華洞屏風コレクション→ http://www.japanese-finearts.com/item/list/38/
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■□■ネットで愉しむ秋華洞 〜今週のアップ〜■□■
□ 平松礼二 『池に舞う蝶』
平松礼二の「ジャポニスムシリーズ」の一作。50代後半、日本画家としての
新たなる美への挑戦がここにあります!
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_g/HIRAMATSU_REIJI/A08-0307.html
□ 東郷平八郎 『義勇奉公』
寡黙で冷静、情にあつかったといわれる東郷の人柄を感じさせる作品です。
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/kohitsu/TOGO_HEIHACHIRO/A08-0096-26.html
□ 山元春挙 『雪山』
伝統的な墨の力強さと、近代的自然主義表現の見事なまでの融合。彼の目指
した世界観をよく示す一品です。
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/YAMAMOTOSHUNKYO/A08-0256.html
□ 酒井三良 『春光』
梅の花の咲く傍らで、くつろぐ親子や馬の穏やかな表情が印象的です。
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/SAKAISANRYOU/A08-0218.html
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■□■ご感想をお待ちしております!■□■
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秋華洞メルマガ編集担当、桑田郁子、塙萌衣がお送りいたしました。
みなさまからの感想をお待ちしています。
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主に日本の美術品・古美術品を中心に、幅広く取り扱っております。
近代絵画・現代絵画を軸とし、さらに、鎌倉・室町時代より、現代に至る
まで、あらゆる分野で活躍した画家・高僧・武将・文人・歌人・俳人の手に
よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ
うぼん)を専門とし、その他、彫刻、工芸品、茶道具など、多岐にわたって
対応致します。
弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
田中千秋と共に、平成15年に「有限会社アートオフィスJC」として設立され、
その後平成18年に「株式会社秋華洞」と商号変更致しました。
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