2009-11-23日本美術そうだったのか通信
『日本美術そうだったのか通信』Vol.198 「死」に触れ、輝く「生」を描く

2009/11/23発行

発行 株式会社 秋華洞 http://aojc.co.jp/
おんらいんぎゃらりい秋華洞 http://www.syukado.jp/

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もくじ
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・ご挨拶
・美術骨董市の決定版!「東美正札会」のお誘い
・「死」に触れ、輝く「生」を描く -東山魁夷-
・ネットで愉しむ秋華洞 ~新着作品~…久々に更新しました!

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■□■ご挨拶□■□■□■□■□■□■

 気がつけば11月ももう後半。ちまたにはクリスマスの華やかな雰囲気さえ漂い
はじめています。秋華洞もクリスマスに向けて「Xmas 大浮世絵祭り」と題した
企画展を考案中。大切な人へ、もしくは自分へのごほうびに、今年は浮世絵をプ
レゼントしてみてはいかがでしょうか?北斎、広重はもちろん、驚くほどお値打
ちな作品も展示予定ですので、おたのしみに。

さて、今回も最新カタログ作品のご紹介から年末展示即売会の速報まで、耳より
な情報満載でお届けします。心の栄養をたっぷり補給し、寒さを乗り越えていき
ましょう!

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■□ 美術骨董市の決定版!「東美正札会」のお誘い ■□

 来たる12月5日と6日、秋華洞は東京美術倶楽部で開催される「東美正札会」に
参加いたします。日本画・洋画・古書画・茶道具・諸美術品など、およそ1万点
が集まる展示即売会は見応えバツグン。秋華洞ではお手頃な価格の掛け軸や額を
中心に、年末年始を華やかにいろどる良品を展示予定です。

東京美術倶楽部 歳末東美正札会
http://www.toobi.co.jp/event/index.html

当会は入場料無料ですが、作品を購入する際には業者を通してのやりとりが発生
いたします。参加をご希望される方は、秋華洞がお買い物のお手伝いをさせてい
ただきますので、事前に弊社までご一報ください。

お問い合わせ・ご予約
TEL:03-3569-3620 E-mail:info@syukado.jp

「ちょっと覗いてみるだけ…」という方も大歓迎!ぜひ気軽な気持ちでご参加く
ださい。スタッフ一同、皆様とお会いできるのを心よりたのしみにしています。

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□■ 「死」に触れ、輝く「生」を描く -東山魁夷- □■

昭和を代表する日本画家、文化勲章受章、千葉県市川市名誉市民…。彼の打ちた
ててきた功績と、それを称賛する人々の声は、今も彼の生みだした名作の数々と
共に受けつがれています。

東山魁夷は明治41年に横浜市で生まれました。新吉と名づけられた彼は、幼くし
て他に抜きん出た絵の才能を発揮、苦労のおおい母親を喜ばせたいという一心で
画家を志します。

父親を説得し、東京美術学校(現:東京芸術大学)の日本画家に入学した彼は、
第10回帝展に出品した「山国の秋」で初入選をはたすものの、はやる気持ちとは
裏腹に、その後は好ましい評価を得られぬ不遇の時を過ごしました。

そんな彼を一流の画家へと昇華させたのは、切なく孤独な「死」の実感。終戦の
間際に召集され、敵陣に爆弾を抱えて飛び込む訓練を受ける中で、彼は生きてこ
そ見つめることの許される何気ない風景にあらためて感動を覚えました。

神が彼に与えた試練はそれだけに止まりませんでした。すでに兄を結核で亡くし
ていた彼は、戦時中に父親を、戦後に母親と弟を相ついで失います。喪失感と絶
望の深淵から彼を引き上げたのは、ほかでもない彼の、彼自身を投影させた秀作
「残照」。

この作品で第3回日展特選を得た彼は、風景画家として確立することを決意。物
言わぬ山や木々の中にひそむ「心」を引き出して人の心をとらえる感動的な作品
を次々と発表し、戦後の疲弊した国民のハートをいやしていったのです。

最新カタログの表紙にもなっている作品No.01「雪の朝」は、その名の通り雪の
積もった山の朝の風景を描いた1作。触れずともやわらかさの伝わる新雪の、そ
の合間から伸びる葉の落ちた木々に寒々しさはなく、むしろあたたかささえ感じ
させるのは、東山魁夷という画家の力量と人間性の深さなのでしょう。 じっと
見つめていると、心がゆるやかに凪いでいくのを感じられます。

カタログ会員申込み または 今号のみ請求の窓口は↓まで。
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■□■ネットで愉しむ秋華洞 ~新着作品~■□■□■□■□■□■

□ 渡辺玄対 『孤雁水中離際之図』
今まさに大地を蹴り上げ飛び立たんとする雁、その躍動感。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/kake/A09-0353.html

□ 木庵性トウ 『梅画賛』
するすると潔く紙面を走る筆の音が聞こえてくるよう。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/kake/A09-0295.html

□ 太田聴雨 『梅』
構図の美しさ、大胆な余白、なめらかな筆致にうっとり。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/kake/A09-0332.html

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うぼん)を専門とし、その他、彫刻、工芸品、茶道具など、多岐にわたって
対応致します。

弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
田中千秋と共に、平成15年に「有限会社アートオフィスJC」として設立され、
その後平成18年に「株式会社秋華洞」と商号変更致しました。

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