2010-02-07日本美術そうだったのか通信
『日本美術そうだったのか通信』Vol.205 その時、画家は何を見ていたのか

2010/2/7発行

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もくじ
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・ご挨拶
・次号カタログ編集、始動!
・カタログ「新春号」よりご紹介 ~胡鉄梅「封候図」~
・ネットで愉しむ秋華洞 ~新着作品~

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■□■ ご挨拶 □■□■□■□■□■□■

 2月4日は立春でしたが、春とは名ばかりの寒い日が続いております。皆様、
風邪など引かれておりませんでしょうか?

「立春」とは1年を24分割し、季節を表す名称を付けた「二十四節気(にじゅう
しせっき)」のうちのひとつであり、立秋、冬至、大寒などもこれに含まれます。

さらにこの二十四節気を三等分ずつしたのが七十二候(ななじゅうにこう)。こ
れによると立春は「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」「黄鶯(目見)(目完)
(括弧内でひと文字)(うぐいすなく)」「魚上氷(うおこおりをのぼる)」の三
候に分かれるそう。
立春よりもさらに季節感が増し、春の生き生きとした情景が目に浮かびますね。

さて、今回は次号カタログの告知や新春号のおすすめ作品など、カタログの情報
を中心にお届けいたします。新作情報も満載ですので、ぜひ最後までお付き合い
ください!

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■□ 次号カタログ編集、始動! ■□

 さて2010年も2月に突入し、時の流れの速さについていくのがやっと、といっ
た気分ですが、次号カタログの撮影日が刻一刻と近付いてきております。お年玉
はがきも例年通り切手シートしか当たらなかったことですし、いい加減気持ちを
切り替えてカタログ編集に集中せねばなりません。

カタログ新春号ではお正月を彩るにふさわしい吉祥画を中心にご紹介いたしまし
たが、次号カタログでは華やかな花鳥図や、はんなりとした美人画など、春らし
い作品を多数取り揃えております。

ひと足先にちょっとだけ掲載内容を明かしますと、美人画の雄・北野恒富が春夏
秋冬を女性の姿に転じて描いた四幅対、伊東深水と児玉希望合作による淡麗優美
な花鳥画、棟方志功の生命力あふれる版画2点、さらに今回は浮世絵に力を入れ、
人気の広重はもちろん、普段はあまりお目にかかることのできない稀少作家や珍
しい構図の作品まで、幅広くご紹介する予定です。

撮影日は間近ですが、ぎりぎりまで作品数は増やしていく予定。お客様から作品
に関するさまざまなご要望もいただいておりますので、前回以上に充実した内容
でお届けできるよう、スタッフ一同はりきってまいります!どうぞご期待くださ
い。

カタログ会員申込み または 今号のみ請求の窓口は↓まで。
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■□ カタログ「新春号」よりご紹介 ~胡鉄梅「封候図」~ ■□

胡鉄梅(こてつばい)、という画家をご存知でしょうか?その妙に愛らしい響き
の画家は、1848年に清の安徹省に生まれ、その後来日、日本人女性と結婚し、文
人画を基調とした繊細かつ独創力豊かな絵を世に遺しました。

その名が表す通り梅を描くことを得意とした彼は、幕末から新たな時代へと移り
ゆく激動の日本において、文人ならではの泰然自若とした視点で世間を見ていた
ようです。

カタログ新春号No.6「封候図」は、中国で演技のいい画題とされる猿と蜂の組み
合わせに、一種奇妙とも言える不思議な表情をした虎が加わり、藪のあい間から
三種三様の顔を覗かせている一幅です。さっぱりと潔い文字で書かれた五言絶句
の賛には、「老いた猿が森の外にいたり、虎が深い山の中にいるように、本当に
優れた人というのは世の中の喧噪や政治の外にいることもある。それでも塵のよ
うに飛ばされることなく、人生をゆっくりと楽しむのだ」といった内容が綴られ
ています。

この作品が制作されたのが1886年。折しも日本に内閣制度が誕生した翌年にこう
した賛が書かれたこと、そしてユーモラスにデフォルメされた虎の表情を見てい
ると、当時の人々が抱いていた新時代への期待と不安が伝わってくるような気が
します。

一枚の絵から歴史を探ろう! 秋華洞で販売中の掛軸一覧
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■□■ネットで愉しむ秋華洞 ~新着作品~ ■□■□■□■□■□■

□ 堂本印象 『晴秋』
彩と淡を違和感なく同居させる印象の妙技

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/kake/A09-0451.html

□ 森一鳳 『熊野』
三幅対でひと際引き立つ余白の美と色彩の華

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/kake/A09-0490.html

□ 小松均  『大原冬景図』
誰しもの心に宿るなつかしき風景

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/jpn/A09-0512.html

□ 山川秀峰 『犬張子』
この角度からでしか味わうことのできない愛らしさ、おもしろさ

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弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
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