2010/5/21発行
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作家のエピソード、美術業界裏話など、日本美術をより楽しむための情報を
お届けします。秋華洞提供。
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もくじ
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・ご挨拶
・社長メッセコーナー:千秋のそうだったのかニュース ~美術業界 長持ちの秘訣~
・カタログ23号「春」よりご紹介 ~光の魔術師 入江波光~
・ネットで愉しむ秋華洞
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■□■ ご挨拶 □■□■□■□■□■□■
次号カタログの編集がいよいよ大詰めを迎えています。作品が揃い、撮影を経
て、解説やプロフィールをひとつひとつ埋めていく作業は、大変でありながら
「ものづくり」の楽しさを教えてくれます。お客様の手にカタログが届くその日
まで、魂を込めて制作に励んでまいりますので、どうぞご期待ください!
さて、今週も魂のこもった社長のメッセージから新作情報まで、内容満載でお届
けします。ぜひ最後までお付き合いください!
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■□ 社長メッセコーナー:千秋のそうだったのかニュース ■□
美術業界 長持ちの秘訣
この美術業界で生きていると、一番面白いのは「人の面白さ」です。私は、映画
やら農業、SEやら幾つかの職を経ているので、いろんな業界のニンゲンを見て
きました。美術・骨董業界に生息する人々は、個人差はもちろん多々あるとはい
え、ほぼ共通して自由で率直な人が多いことをいつも感じています。
この業界は独特の徒弟制度がありまして、自分の信頼する同業他社で、多くの
場合、とり扱い品の少し異なるお店に自分の息子・娘を「修行」に出す習慣があ
り、京都・大阪・東京などの様々な業者が、周辺の古書やコンテンポラリーも含
めて、意外な組み合わせで一種の「義理の親」の関係を持っていることも多く、
また姻戚関係があったりと、からみあった家族的なコミュニティを形成していま
す。お金をタップリ持っていても、全くの異業種から突然入ってくるのがそれ故
に難しい業界です。死活的に重要な「情報」が入ってきませんので。だからまた、
人間関係を作るのが苦手な人は、扱う商品もあまりよいものを扱えません。
美術の世界にずっと生き残っている人は、多分「モノ」と「人」が好きな人で
す。そして「自由」を愛する人ではないでしょうか。自由奔放、個性的で大胆、
かつ繊細、よい仕事をする美術商の共通の性格のような気がします。先日も、久
しぶりに京都で仲間の業者さんと飲んだのですが、業界の個性的な諸先輩方の複
雑で意外なエピソードを聴かせてもらって、なんともニンゲンの不思議を感じま
した。親との因縁、子供との因縁、師弟の微妙な関係など。。「変人」に見える
人にも、それぞれ背景があることがよくわかります。
田中千秋社長のブログ『丁稚ログ』
http://www.aojc.co.jp/blog/
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■□ カタログ23号「春」よりご紹介 ~光の魔術師 入江波光~ ■□
温かさに誘われて外に出てみれば、青い空に浮かんだ飛行艇ひとつ。遅く来て
足早に過ぎ去ろうとしている春をしみじみと感じさせる素敵な光景でした。
カタログも初夏号の発行を目前に控えておりますが、今回はまだまだ見どころ
満載の23号「春」より、入江波光の作品をご紹介します。
入江波光は明治20年に京都市で生まれました。日本画家・幸野楳嶺を父に持つ
彼は、小学校在学中から四条派の森本東閣に師事し、めきめきとその才能を伸ば
していきました。
明治34年に京都市美術工芸学校に入学、その後編入した専門学校でも村上華岳、
榊原紫峰、小野竹喬、土田麦僊ら、そうそうたるメンバーと切磋琢磨しながら画
道を極めていきます。
同校修了後は古画の模写にはげみ、そのひたむきな気質と名前の通り“光”を感
じさせる独特の画風で画壇からの注目を浴び、大正8年に国画創作協会の会員と
なりました。
同会解散後は画壇をはなれて古典の模写に没頭、法隆寺の金堂壁画の模写に携
わるなど、生涯をかけて模写と向き合いました。一方で、晩年は水墨画の優品を
数多く残し、その淡い滲みと震えるような線描は、多くの人々を魅了しました。
カタログNo.32『豊年萬作』は、筋肉隆々としたねずみたちが、米俵をエッサ
ホイサと運んでいる、なんともユーモラスな一品。豊作を喜んでいるのは、何も
人間だけではないんですね。
ちなみにこの作品、28日からの企画展『秋華洞 動物尽くし』の目玉のひとつで
す。
カタログ会員申込み または 今号のみ請求の窓口は↓まで。
https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/mpmailec/form.cgi
企画展『秋華洞 動物尽くし』
http://www.syukado.jp/jp/gallery/2010dobutsudukushi.html
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■□■ネットで愉しむ秋華洞 ~新着作品~ ■□■□■□■□■□■
□ 川崎小虎 『菅公』
菅原道真の悲哀を感じさせる叙情的一景
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/KAWASAKI_SHOKO/A09-0686.html
□ 松本楓湖 『村上義光奪還錦旗之図』
バッタバッタとなぎ倒せ。
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/MATSUMOTO_FUKO/A10-0129.html
□ 磯田長秋 『宇治川先陣』
義経軍、降り注ぐ矢を抜けて宇治川を突破
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/ISODA_CHOSHU/A10-0113.html
□ 猪飼嘯谷 『洗馬図』
馬と人の心通うひととき
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/IKAI_SHOKOKU/A09-0684.html
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■□■ご感想をお待ちしております!■□■
最後までお読みいただきありがとうございました。
秋華洞メルマガ編集担当、林久美子がお送りいたしました。
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発行 株式会社 秋華洞
http://aojc.co.jp/ TEL 03-3569-3620
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
代表取締役 田中自知郎・田中千秋
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主に日本の美術品・古美術品を中心に、幅広く取り扱っております。
近代絵画・現代絵画を軸とし、さらに、鎌倉・室町時代より、現代に至る
まで、あらゆる分野で活躍した画家・高僧・武将・文人・歌人・俳人の手に
よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ
うぼん)を専門とし、その他、彫刻、工芸品、茶道具など、多岐にわたって
対応致します。
弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
田中千秋と共に、平成15年に「有限会社アートオフィスJC」として設立され、
その後平成18年に「株式会社秋華洞」と商号変更致しました。
(代表プロフィールは↓)
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