2019-12-26日本美術そうだったのか通信
Vol.396 最新カタログvol.62「新春」号、年明けに刊行です

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日本美術のホットニュース、業界裏話など、日本美術をより楽しむための情報を
お届けします。株式会社秋華洞提供。
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■今週の「そうだったのか!」━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……..
最新カタログvol.62「新春」号、年明けに刊行です!!

まずは、秋華洞の年末年始のお知らせです。
2019年12月28日(土)から2020年1月5日(日)まで、冬季休業いたします。
新年が6日(月)からの営業となります。どうぞ、よろしくお願いいたします。

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★★ 秋華洞最新カタログ62号「新春」、只今鋭意編集作業中です!
年内の入稿完了を目指して、皆様には1月中頃にはお手元にお届けできるかと思います。
ぜひお楽しみに。

表紙は小磯良平のパステルで描かれた穏やかな《婦人像》でお届け予定です。

さて、最新号の目玉はなんといっても竹久夢二の油彩画《アマリリス》。
夢二の油彩??とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
そうです。夢二の油彩は企画展でも飾られないこともあるほど、
彼の日本画や挿絵に比べると数が大変少なく、ちょっと珍しい逸品なのです。

しかしながら、夢二ファンの方でしたら、
1931年6月から1932年9月まで米ロサンゼルスに滞在し、
個展を開催するなど精力的に活動した夢二の、
そのときに描いたとされる夢二式美人の油彩画《花衣》が今年、
ロサンゼルスの全米日系人博物館から初めて里帰りを果たし、
岡山市中区の夢二郷土美術館の企画展「生誕135年 竹久夢二展」で
公開されたことは、記憶に新しいかもしれません。

好んで様々な表現形式を取り入れた夢二。
もちろん油彩画の表現も模索し、特に彼の画業の初期においては、
精力的に作品の発表を行っていました。
たとえば、大正元年(1912)夢二29歳。京都府立図書館で行われた
『第一回夢二作品展覧会』では137点の油彩画が展示されていたほど。
その制作の原動力には中央画壇への憧れと野心めいたものもあったのでしょう。

さて一方、カタログ掲載となる《アマリリス》は、夢二の絶頂期に描かれた作品です。
鉢植えのアマリリスを前に置き、奥には濃色の和服姿の夢二式美人が
濃厚に描かれています。アマリリスは夢二の好んだ花の一つ。
外来種で華やかな花の姿は、夢二の欧米への羨望を表しているようです。
そうすると、外来の鮮やかなアマリリスに、暗色の日本美人は
絶妙な対比となって、作品にさらなる奥行きを与えてくれるようにも
感じられます。
描かれた時期は、夢二がたまき、彦乃、お葉といったミューズ達との
出会いと別れを重ねた、彼の女性遍歴において、そして芸術活動においても
最も濃密な時分です。
日本画や挿絵と違い、手数を重ね、丹念に何度も筆を置く油彩画だからこそ、
モデルの魅力のみならず、作家夢二の心情がよりじっくりと塗り込められている
ようにも思われます。

この作品、雑誌『少女画報』(東京社、大正9年4月)、
雑誌『三彩 増刊』(三彩社、昭和44年3月)、
『竹久夢二 花のおも影』(龍星閣、昭和44年)、
『竹久夢二名作全集』(山陽新聞社、昭和58年)、
『竹久夢二 愛と詩の旅人』(山陽新聞社、昭和58年)所収、
『竹久夢二展―描くことが生きること―』(千葉美術館、夢二郷土美術館、
和歌県立近代美術館、平成19年)につるや画房発行の絵葉書の一つとして掲載…

と、図録や書籍への所収も本当に多く、夢二の画業の中でどれほど需要な
作品かが窺えます。

夢二の油彩画の逸品。ご興味お持ちいただけましたら
ぜひご連絡くださいませ。

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◆◆まだカタログをご覧いただけていない皆様へ◆◆
もし、ご興味がございましたら、
お試しとして今回のカタログを無料でお届けいたしますので、
是非お問い合わせくださいませ。
※最新62号は年明けの発行になりますので、
そちらをご所望でしたら、1月中旬にご連絡いただくと確実です。

★ カタログお試しについてのお問い合わせは ★
https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/mpmailec/form.cgi
E-mailはこちら info@syukado.jp
あるいは、03-3569-3620まで、お電話下さい!

カタログの感想も、スタッフ心よりお待ち申し上げております。

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末尾になりましたが、
今年一年のご愛顧、誠にありがとうございました。
まだ明日は開店しておりますが、取り急ぎ年末のご挨拶とさせていただきます。
それでは、良いお年をお過ごしくださいませ。

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