□■□■ 「日本美術そうだったのか通信」 Vol.88
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日本美術の鑑賞界のホットニュース、古今国内東西の作家のエピソード、美
術業界裏話など、日本美術をより楽しむための情報をお届けします。
アートオフィスJC・秋華洞提供。
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もくじ
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1.夏カタログ準備してます
2.名称変更
3.展覧会活動本格始動
4.コラム「美術品の買い方」
5.展覧会「藤田嗣治展」レポート
6.展覧会「三の丸尚蔵館」レポート
7.展覧会「これが板橋の狩野派だ!」レポート
おまけニュース
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みなさん、こんにちは。
アートオフィスJC・秋華洞 田中千秋です。
私からのレポートがまた久しぶりになってしまいました。
お陰様で、ネットで、カタログで、そして銀座の店舗で、20代から90間近
な方まで(ちなみにいずれもネット!)近頃は様々な方にごひいきにして頂い
ております。
まだお会いしていない方も、是非展覧会やイベント、あるいは普段の画廊でも
いらして下さいね。
まずは近況をお知らせします。
■■■ 1.夏カタログ準備中
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今回は早めに用意しております。毎回3ヶ月後とにピシーと出せるようなペー
スで頑張ります。
さて、今回の目玉はなんといっても「そうだったのか通信エクストラ インタ
ビュー」。「日本美術」とそれを取り巻く状況の本質をビシッと見極めてきび
しい苦言も厭わない、優しいあの方に「コレクター」としての極意を伺います。
だけどまだ誰かさん、かは内緒。
そして、肝腎の中身は、最初に江戸期の名品南画をガンっとかまします。南画、
文人画の山水、というと当たり障りのない平明なものを思い浮かべる諸兄へ。
違います。
まずは御覧あれ。
そして、今回の隠しテーマは「花」。高山辰雄先生の絵の内部に静かな情熱が
沈潜するような陰影の深い「花」を始め、日本の日本画・洋画作家が描いてき
た「花」をお見せします。
どうぞお楽しみに。ご予約を受付開始致します。どうぞ下のリンクから。
↓↓↓「秋華洞カタログ Vol.5 2006夏号」 受付開始
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■■■ 2.名称変更
先日も予告しましたが、弊社は「アートオフィスJC」という名前から「秋華
洞」という名前に生まれ変わります。とはいえ、まだ登記ができていません
(今東京法務局は登記ラッシュなのです。。。)ので、6月頃、としか申し上
げられません。
その動きとともに、下記の展覧会活動も真面目にやっていきます。
■■■ 3.展覧会活動本格始動
これまで、ネットとカタログでの表出に力を入れて参りましたが、これからは、
展覧会活動にも力を入れて参ります。
これまでの画廊は「書画骨董」「日本画商」「洋画商」「現代アート」と、わ
りあい単純に色分けがありましたが、私どもは違います。
テーマは「日本美術」。
琴線に触れる、所有欲を刺激する作品を、時代問わず「日本」で生まれたもの
ノミで構成して参ります。狩野派の屏風が出るか、横山大観が出るか、はたま
た驚きの大名品が出るかは、お楽しみですが、いわゆるベタな「日本画」「洋
画」「古美術」の枠組みにとらわれないで、作品を扱っていきたいと思います。
気軽に、お買い物感覚で、あるいは、ウインドウショッピング感覚で、ご来店
下さい。ただし、お目当てのモノがある場合は、電話して来て頂けると、ガッ
カリしないで済みます。
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★★★ 4.美術品の買い方ガイド ★★★
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美術品を買う、という事は、お金があっても、なんとなく縁遠い、敷居が高い、
と思われる方が多いかと思います。「どこで何を売っているかわからない」
「サービスがちゃんとしているか不安」果ては「だまされるんじゃないか」。
とってもよくわかります。しかも、そういう不安を払拭できるほど、美術商業
界に通じるには、多分相当数の、お店に行かなければいけないでしょう。
そこで、このメルマガでは、いよいよ美術品、どこで買ったらいいか、どうい
う基準で選んだらよいか、という事をご案内したいと思います。
ありそうな結論から言いますと、私ども秋華洞で買えば、いいものが、楽しく、
サービスよく、お手頃に買えますよ、他のお店に行っちゃあ駄目ですよ、さあ
いらっしゃい、いらっしゃい。
・・・そういう誘導が見え見えでは誰も読みませんよね。勿論、上のような結
論に行くのが私の商売人としてのつとめ(?)ですが、少し客観的に美術品を
買う、という事について考えてみたいと思います。
ホントは、私のような若輩者がこういうガイドを書くのは僭越なのですが、謙
遜などしているとキリがないので、しません。(キッパリ。)異論反論があれ
ばどんどん来い!
で、ですね。どこで買うのか、という議論をするときに、いくつかの「ものさ
し」を用意したいと思います。
ものさし1 時間
ものさし2 リスク
ものさし3 価格
(ものさし4 快適)
この、ものさし、について次回はお話ししたいと思います。ではまた今度。
■□□□■5.展覧会レポートその1 藤田嗣治展 ■□□□■
東京での展示は、昨日終わりましたので「いまさら」感もありますが、早くも、
今月末(2006/5/30)から、京都国立近代美術館で再スタートを切りますので、
ちょっとご案内しておきます。
誤解してました。ごめんなさい。フジタさん。
私は最初から理解が浅かったのですが、少しフジタに興味のある方でも、フジ
タの実像をこの展覧会で知った方—すなわち「誤解が解けた」方が多いので
はないでしょうか。
私のレベルでお話ししておきます。
私の理解では、誤解を恐れずに言えば、「ネコと女と子供」というこじゃれた
モチーフを綺麗にまとめた現実逃避的芸術家。戦時中は「転向」させられて、
戦争画を「描かされた」人。
というぐらいでしょうか。(あ、怒ってメールを閉じないで下さい)
だけど、あの細い描線の女性像、ドロドロの戦争画、ややキッチュな子供像が、
どうつながっているのか、よくわかりませんでした。
今回、この展覧会に行って、作品の流れを見て、そして自叙伝を読むと、心が
痛くもなれば、かゆくもなる。アツくもなれば、すこしニンマリも出来る。
つまり人生を感じる。
見損ねた人は、今からでも京都に行って下さい。5月30日からです。私の申
した意味が、わかっていただける筈です。
そして、私は、彼の自叙伝(エッセイ集)を今読んでいて、とってもウキウキ
しています。(下記リンクに紹介)
というのも、名文。
以前の「フジタ」のイメージでは気取り屋さんの文章を想像してしまいますが、
さにあらず。江戸っ子の文章です。
簡潔で、素直で、自分の見たこと、感じたことを、そのまま文に綴っている。
いやそのまま以上に、サービス精神も旺盛。
あの「絵」とちょっぴり違う、素顔が見えてきます。
そうだ、忘れては行けない、今月(6月号)の美術手帖、という雑誌では、会
田誠(現代美術家)が、「藤田嗣治さんについて」書いてます。これも面白い。
フジタの実像を、同じ美術家ならではの視点で見ている。
そんなこんなの情報をきっかけに、実際の貴方の「眼」で見て、もっとも日本
的であるが故に日本を捨てたところの「最後の日本画家」かもしれない、あな
たの「フジタ」像を作ってみては如何でしょう。
京都国立近代美術館
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2006/347.html
東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/Honkan/Foujita/index.html
腕一本・巴里の横顔 藤田嗣治 講談社文芸文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=ur2&tag=syukadodecchi-22&camp=247&creative=1211&path=ASIN%2F4061983954
■■□□■6.展覧会レポートその2 三の丸尚蔵館 ■□□■■
http://www.kunaicho.go.jp/11/d11-05.html
上のウェブサイトを御覧下さい。これがこの「館」の正式なページ。
日本の国家予算をきっちり使っている皇室のお金でおそらくは運営されている
のでしょうが、ものすごくシンプル。
いえ批判しているのではないのです。
だからこそ、目立たない穴場のこの展示を、このメルマガを読んでいる方には
そっとお教えしたいのです。
すごい!!!!
ここには、しばらくの間(9月10日)、ほぼ毎日、見られるモノがあります。
http://www.kunaicho.go.jp/11/d11-05-06.html
その名も、伊藤若冲「動植綵絵」。
全部で30幅あるこの絵の数点づつが、常時展示されていますが、ハッキリ申
しまして、この作品一品分で、そこいらの都内の美術館一館分の価値があると
思います。その手応えが。私は、「雪」の一幅に30分はかけましたね。
この密度。この絢爛さ。
しばらくすると、7月から、東京国立博物館で、エツコ・ジョー・プライスコ
レクションの若冲展もありますが、こちらの皇居東外苑の「三の丸尚蔵館」は
隠れたお勧めであります。
三の丸尚蔵館「花鳥−愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」
http://www.kunaicho.go.jp/11/d11-05-06.html
■■■□■7.展覧会レポートその3 これが板橋の狩野派だ! ■□■■■
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/art/schedule/now.html
以前私の「丁稚ログ」
http://k.d.cbz.jp/t/h4vn/501m1jy00aj7i9byr2
でも紹介したので、ここではクドク繰り返しませんが、日本画の古いのなんて
詰まらん、と思っている方が万一いらしたら、目からウロコの効用間違いなし、
の展覧会です。
板橋区立美術館「これが板橋の狩野派だ!」
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/art/schedule/now.html
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その他、現在開催中の展覧会の情報は
秋華洞・おすすめ展覧会情報
http://k.d.cbz.jp/t/h4vn/501m3jy00aj7i9byr2 をご覧ください。
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の展示作品、も、毎週更新しています。こちらもお見逃しなく!
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私ども、おんらいんぎゃらりい秋華洞では、
新入荷の作品情報を地道にお届けしています。
「トピックス」をご覧ください。
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今一番のお勧めは、
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の、小室翠雲「秋山蕭寺」でしょうか。このモコモコした山肌の過剰感がタマ
ラナイ。絵というモノは抑制と過剰さのバランスとアンバランスが魅力じゃあ
ないでしょうか。
人生と同じ。
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◎お便りお待ちしております。
このメールへの返信で私に届きます。
みなさんのお返事、ご感想がとても力になります。ぜひぜひ、ご意見・ご感想
をお寄せ下さい。ここが違うゾ、という率直なお叱りも勿論歓迎致します!
あるいはこちらのメールアドレス⇒chiaki-magazine@aojc.co.jp
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今回も最後までご購読いただき、ありがとうございました。
と、ここでオマケニュース。
★オマケニュースその1
「秋華洞・スタッフログ」
最近、真面目にスタッフが更新を始めました。あなたと同様、ここにも生きて
毎日を考え動いているニンゲンがいます。
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★オマケニュースその2
(展覧会・イベント予定)
※来月6/20から「秋華洞襲名記念 はな、花、華展」を予定しています。高山
辰雄、酒井三良、岩橋英遠、その他、驚きのキャストも。
※その後、「与謝野晶子展」「近代の書」展を予定。あなたの知性と好奇心を
刺激します。
※イベントは、7月に「みんなで行こう若冲ツアー(仮題)」および「五浦・
院展の源流を訪ねる旅」を予定。
こちらにもまとめてます(更新遅れてますが)
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